図1 植栽による熱環境調整効果 |
まず見ていただきたいのが昼間、 NEXT21周辺のRC造の建物が39〜40度になっているのに対し、 NEXT21では緑地部分を中心に気温と同じくらいの温度となっています。 周辺のRCはどんどん蓄熱して夜になっても一晩中放熱することになりますが、 NEXT21では植栽部分を中心に気温と同じかそれ以下に抑えられています。
これを見ても、 緑地はヒートアイランド現象を抑制する効果があると考えられます。 これには、 葉から水分が蒸発する蒸散作用と、 建物に直接日射が当たるのを防ぐ遮蔽効果によるものだと思います。
ところで、 この実験結果を見てさすがだなと思ったのは、 周辺の戸建ての瓦屋根で、 昼間に温度が上がっても夜間になるとすぐに下がっています。 瓦っていいものだなと感心しました。