都市緑化の可能性
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植栽による熱環境調整効果

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図1 植栽による熱環境調整効果
改行マークまずその一つが、 東京工業大学の梅千野先生が行って下さった「植栽による熱環境調整効果」に関する実験で、 その結果を表したのが図1です。 これは、 サーモビュアで見たNEXT21と周辺建物の熱画像写真(図1、 真夏の15時/34.2度と20時/30.3度との比較)です。

改行マークまず見ていただきたいのが昼間、 NEXT21周辺のRC造の建物が39〜40度になっているのに対し、 NEXT21では緑地部分を中心に気温と同じくらいの温度となっています。 周辺のRCはどんどん蓄熱して夜になっても一晩中放熱することになりますが、 NEXT21では植栽部分を中心に気温と同じかそれ以下に抑えられています。

改行マークこれを見ても、 緑地はヒートアイランド現象を抑制する効果があると考えられます。 これには、 葉から水分が蒸発する蒸散作用と、 建物に直接日射が当たるのを防ぐ遮蔽効果によるものだと思います。

改行マークところで、 この実験結果を見てさすがだなと思ったのは、 周辺の戸建ての瓦屋根で、 昼間に温度が上がっても夜間になるとすぐに下がっています。 瓦っていいものだなと感心しました。

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