都市緑化の可能性
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NEXT21は

都市に対して何を発言するのか?

鳴海:
改行マーク最後に、 会場に普段はあまりお話を聞くことができない哲学をやっていらっしゃる方がいらっしゃいますので、 造園倫理というような話もありましたし、 どういうことを今日のお話から感じられたのかについてお願いしたいと思います。

伊東:
改行マーク大阪大学の伊東と申します。 いつも思うのですが、 自然というのは、 木が生えているとか、 鳥がいるとか、 虫がいるとかとかいった事実的なことがらと、 個人的に快、 不快を感じるとか、 もう少し広い範囲で公共的な立場で価値づけをしていくとかいった価値的なことがらが、 実は、 混在している問題だと思います。 自然には、 両方入っているはずなのに、 事実的なことがらの方に目を奪われてしまったおかげで、 価値的なこと、 つまり文化的な事柄が欠けてしまいがちになっているということを、 自然とか、 環境をやっている方を端から見ていると感じます。

改行マークその一つの例が、 NEXT21と周辺の関係について、 それは人間関係の問題やといわれたそうですが、 人間関係とは、 まさしく都市的な事柄、 文化的な事柄です。 言い換えれば、 NEXT21がただ単に都市の実験装置、 一つのユニットになってしまうのか、 いいか悪いかは別として、 自然を庭園化し、 庭園から都市計画に移ったように、 都市に対してどういう発言ができるのか、 どこかに想定して考えていただければうれしいと思います。

鳴海:
改行マーク最後にちょっとNEXT21に対して大きな課題を与えられたような気がします。 それでは、 そろそろ今日のセミナーを終わりにしたいと思います。 ありがとうございました。

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