路地から見たまちづくりの作法
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 次は、 墨田区の京島3丁目というところです。 これは、 空間形態が不整形、 公私の領域が曖昧であって、 路上占用がないというタイプです。
 左はその平面形です。 もともと水田だったところがスプロールエリアとして市街化して今日に至っているところですが、 もとの農道や水路がそのまま道になってきています。 建物の向きもてんでんばらばらですし、 宅地の大きさもまちまちです。 現在ここでは、 ご多分にもれず再開発の話がありまして、 左上の方の公営住宅のように、 こういった空間が持っている文脈と全く関係のない形に置き変わろうとしています。 まわりの太い道は計画街路として造られているわけですが、 その中の路地は農道がそのまま道になったのだろうと思います。
 右のスライドで見ていただきたいのは、 物干し竿をかける柱が道路の中に入っていることです。 道路の縁石なんてものは最近入ったものでしょうが、 もともとどこからが通路でどこからが私の領域かはっきりしないところで、 適当にこういったものが出てきているのだろうと思います。 側溝がなくて、 砂利敷きか何かで、 曖昧な領域があって、 そこに曖昧に私的な土地利用が発生してきていた例です。
(左写真出典:「ゼンリン住宅地図'97、 東京都7、 墨田区」1997、 ゼンリン)

上野泰

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