今回のテーマ「都市案内の研究」は、 以前から田端先生が研究されていたものです。
都市案内には、 どういう情報で都市をガイドするのか、 また何のために紹介するのかという面がありますが、 さらにその街の特性、 特徴を知らせることで、 街の全体像を知ることを助ける役割も果たしています。
都市案内のひとつとして観光地図があります。 それは街の空間の有り様を示していますが、 同時にどこに魅力的なものがあるかも示しています。 このように街の構造や空間のあり方、 作り方と、 街の様々な情報をどのように関わらせて表現するかが、 都市案内の特徴だと思います。 そこに、 都市デザインを考える手がかりがあるのではないかと考えています。
また、 最近ではカーナビのように位置や目的地を確認する手段が発達しています。 従来のように地図を見て主体的に判断するものから、 結果だけを教えてくれる情報機器まで、 選択肢が広がりました。 そういった中でそれらの情報をいかに更新していくかも現代社会の課題だろうと思います。
ではがまず田端先生から「都市案内から都市を見る」、 続いて橋爪先生から「情報化時代における都市案内」というテーマでお話しいただきます。
はじめに
大阪大学
小浦久子
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