今日は異分野の人のお話を聞きながら、 都市環境の新しい視点を探していこうという趣旨で開催いたします。 JUDIセミナーはしばらくはこの趣旨で行っていく予定です。
今日お話しいただく森栗さんは、 都市民俗学の研究をしておられます。
都市環境デザインについて、 我々がフィジカルな物や空間の構成をデザインしようとするとき、 人の活動や生活、 コミュニティの連続性の中で考えるようになってきています。 デザインは、 人々の活動や生活を映す方向へ動いているように思います。
一方、 都市民俗学は集落研究に代表されるように、 人の関係やお祭りなどの地域の行為を記述することを通して、 集住の文化を理解しようとしてきたわけですが、 今では、 地域の文化が表現される街の形や状況にも研究の方向性が向いてきています。 環境デザインとは出発点が違うのですが、 都市の環境を考えていくうえで参考になるようなご意見がうかがえるのではないかと思います。
また、 森栗さんは震災以降、 長田で具体的なまちづくりの活動もされています。 そうした体験も踏まえて、 今日は「故郷の景観」というテーマでお話しいただきます。
はじめに
大阪大学工学部
小浦久子
このページへのご意見は前田裕資へ
(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai