パブリックを問う(1)
左三角
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 先ほどデザイナーはB回路で内に向かわざるをえないとお話ししました。 言い換えれば、 ファミリーレストラン的にみんなで議論しながら一つひとつ解決した空間を用意してあげる前に、 強い空間性をその場所にインストールする、 設置することがまず大事なのではないか。 そこから個人と公共との対話が始まるのではないかという考え方を持っています。
 これは最初に紹介していただいた中津の葬祭場の公園です。 葬祭場が出来たあとから、 その横が公園になりまして、 それを私が設計したわけです。 その時に一番考えたのは、 公園自体がさきほどのイサムノグチの例のように一つのアートであって、 そこにたまたまみんなが来て公園として使う。 しかし、 それがどのような使われ方をするのかとは別個に、 すでに空間が一つの存在としてあるべきではないかということです。

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