鳴海:
私たち都市環境デザイン会議関西ブロックでは、 97年に初めて若い人のためのセミナーを行いました。 その時は年輩の会員にお話しいただいたのですが、 今回は少し趣向を変え、 三宅さんを初めとする若い人にセミナーの組立・報告・進行の全てをお願いしました。 今日はこの4人の方々でセミナーを進めていただきたいと思います。
三宅:
今日発表するメンバーは、 私も含め、 30歳前後です。 その我々がちょうど学生の頃、 10年くらい前のバブルの頃に都市環境デザイン会議が発足しました。 我々はこの会議のメンバーである達人たちに憧れ、 仕事の面白さに惹かれて、 この分野に飛び込んできたようなところがあります。
当時はいろんなプロジェクトがあって、 意気揚々としていたのですが、 この先我々が40代、 50代になった時に、 はたしてこの分野はどうなっているんだろう。 なくなっていないかという危機感を最近感じるようになりました。 今までは鳴海先生を初めとする達人たちを追ってきたわけですが、 どうやらこのままではいけないのではないか、 我々はまた我々のスタンスでやっていかねばならないのではないかと思います。
そこで、 今回のメンバーが集まって議論をしたのですが、 どうも従来型のスタンスに変わるものとして、 ボトムアップが合い言葉になりそうな予感がしました。 そこで今日はそうした視点からの報告を第1部で行い、 それを踏まえて3つのグループに分かれて、 和気あいあいと分科会を行っていきたいと思います。
はじめに
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