◇9 ヘルマンハイツの案内図前に 本文へ 次へ
これは、 白鶴美術館の対岸にあり、 ヘルマンハイツと通称されている住宅街です。 今の西岡本七丁目になります。 一九一四年、 シーメンス事件という海軍の汚職事件がありました。 ロッキード事件の大正時代版ですが、 そのシーメンス事件の張本人が、 ドイツのシーメンス社という軍艦を売る会社だったのです。 その会社の日本支社長とも言える極東支配人のビクトル・ヘルマンという人がここに住んでいたのです。 その洋館が昭和四十年代まで、 お化け屋敷のような感じで残っていました。 それも壊されて、 現在このような住宅地になり、 ヘルマンという名前の住宅地として名残をとどめています。