我々が協議会を作りまして十八年になりました。 このまちづくり協議会は「美しい街岡本協議会」と名乗っておりますが、 こういう名前を付けましたのは、 見た目に美しいということも大切ですが、 更に心の問題も考えてのことです。 美しい心というほど訳の分からない言葉はないのですが、 心の問題にいずれは行こうと思って始めたわけでございます。
協議会の活動としては、 神戸市との間でまちづくり協定の締結、 続いて景観形成地域の指定とか、 色々なルールづくりに数年間を使いました。 それから今度は物づくりです。 石畳の舗装、 駐輪・駐車場の問題など、 今いろいろやっております。
そして今、 このホールを地域としてどういうふうに育てていけば良いかを振興組合の方が悩んでいらっしゃる所です。 これだけの多種多様な人が住んでいるところですから、 私はその方々に共通した心の問題に応え、 心の拠り所としてこれを運営していただきたい。 大げさに言えば、 心の文化を地域住民で共有するような場にしたいと思います。
私は直接管理運営には関わっておりませんが、 まず最初に地域の皆様が何を求めているかをよく調べ、 調査することからスタートするべきではないかと思います。 「文化」と申しますと高尚なもので、 取っつきにくい面があろうかと思います。 しかし、 ここで寄席をやっていただいても結構ですし、 コンピューターの講習会でも結構です。 源氏物語を勉強しなくてはならんとか、 そういうふうに堅苦しく考えず、 地域の皆さんにとりあえず気やすく集まっていただくことを主体に考えてはどうかと、 商店街振興組合の方にもアドバイスしています。
このコミュニティホールが本当の意味での心のコミュニティホールとして成功するかどうかは、 地域住民がどういう意識を持ってこのホールを利用し、 参加し、 自分自身を高めていくかにかかっているわけです。 まちづくり協議会としても、 このホールが皆様方に愛されるように、 サイドからいろいろ協力をしたいと思っております。
「まちづくり」から
美しい街岡本協議会 西崎敬四郎
この地域でこういうコミュニティホールが出来たのは初めてです。 古い街ですが、 私どもも今までは老人憩いの家や、 銀行の会議室を借りて会合を持っておりました。 今回、 戸澤さんの大英断によって建てていただきました。 そして商店街振興組合が一階のホールを一括して借り受け、 運営していくことになりました。 まず戸澤さんのご英断、 戸澤さんをサポートなさった後藤先生をはじめ皆様方、 さらに管理運営を引き受けられた商店街振興組合の皆様方に一住民として厚く御礼申し上げたいと思います。
店舗が並ぶ阪急岡本駅前「岡本坂」
お洒落な喫茶店
地区の西を流れる天上川と六甲山の山並み
緑豊かな住宅
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