写真35 B―PLACE |
運営主体から見て、 これまで御紹介したものとは別のあり方が最近増えているのではないかと思われます。 つまり大きな企業ではなく、 企業と言っても個人の方が、 本来の活動から離れて色々な施設をつくられるケースが増えています。
写真35は「B―PLACE」という施設です。
もともとは畑さんが老後の楽しみでつくろうとしておられたアトリエでしたが、 ちょうど起工しようとしたその日に震災があり、 混乱の中でも何とか竣工までこぎ着けられたそうです。 その後地域の子供のために何かできないかと考え、 海外のアーティストを招いて共同で陶芸教室を開かれました。 それが活動の出発点となり、 それ以来毎年四、 五人のアーティストを海外から自費で招いておられます。 今ではその美術品を街に拡げるという活動をできないかと、 わざわざ株式会社をつくられました。 例えば住吉の再開発の中にアートギャラリーの構想をつくられ、 これは実現することになりました。 それに合わせてアートフォーラムを企画開催されています。 また森南のほうでもまちづくりとアートをつなげる活動を模索されているそうです。
〈写真36/37/38/39/40〉
「夢創館」です。 灘区王子公園のすぐ近くにあります。 不動産を経営されていた方の娘さんにあたる館主の中西康子さんが、 お父さんが大阪でやり始めた事業を引き継ぎ、 こちらのほうに平成六年に開設された建物です。 一階がギャラリーになっています。 上階では十室がオフィスとして貸し出されています。 海外からアーティストを招かれて上の方に泊まっていただき、 様々な活動をしてもらうという「アーチストレジデンス」の活動もされています。
「夢創館」とは別に、 王子公園の近くには「ART KICKS」というモダンアートを紹介する施設もつくられています。 一階部分がバー兼展示室になっており、 建物全体がギャラリーとして使われている施設です。 オーナーであり店主であり、 そしてアーティストの野田満さんが、 自分や仲間の作品を展示されています。
〈写真41/42/43〉
もうひとつの灘の施設として「劇団道化座」があります。 元々は灘区六甲道にあったのですが、 震災で焼失してしまいこちらに移られました。 年に二回、 神戸オリエンタルホテルで公演されています。 現在内部は写真42のようになっています。 ここで公演するのは難しいということで、 今は他の劇団の練習場としてお貸しになっています。
これらの施設はB―PLACEさんを除きいずれも灘区にあるのですが、 もっと地域的な盛り上がりが欲しいとおっしゃっておられました。
写真36 夢創館
写真37 夢創館内部
写真38 夢創館内部(写真37の反対方向)
写真39 夢創館館主の中西康子さん
写真40 ART KICKS
写真41 劇団道化座
写真42 劇団道化座内部
写真43 劇団道化座内部
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