胸部のエックス線写真でも1枚撮影するのに放射線の量が10倍以上の差があるのが現実です。また急速にデジタル化が進み一般的なエックス線撮影でもフィルムを使って撮影している施設は少なくなってきました。以前のようにフィルムで撮影していると放射線の量が多すぎると真っ黒になってしまって失敗します。ですから細心の注意を払って撮影をしてきました。
しかしデジタルでは限度はありますが通常の撮影の5倍や10倍エックス線が出ていても普通に撮影できてしまいます。CTなどでも子供や体格の小さな人でも大人と同じ線量で撮影しても何の問題もなく撮影できてしまいます。このようなことに気をつけて被ばく線量を抑えて検査を行うことは放射線に対する知識を持った診療放射線技師にしかできないことだと思います。
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