これは医療で受ける放射線に対して不安を訴えられる方に対して安心して検査を受けてもらえるように説明をしたり、あってはなりませんが放射線の関係した事故が発生したときには対応できるようになっています。ほかにも検査用の機械を管理する放射線機器管理士といったものもあります。これらは日本放射線技師会の認定資格とされており講義と論文とさらに認定試験に合格する必要があります。これらの資格を一定以上取得している技師はシニア放射線技師、その上の資格もありますが、常に向上心を持っている技師を認定しています。またCTや治療など一定以上の専門的な知識を持っているものも試験に合格した後認定しています。これらの資格は現在、法的に効力はありませんが患者さんからすればひとつの目安になると思います。
放射線は無条件に安全なものではありませんが、正しい知識を持ったものが扱っているものに関しては安心して検査を受けてください。たとえば薬でも正しい量を使えば病気を直すことができたり症状を緩和したりしますが、量を間違えれば体に悪い影響を与えたり場合によっては死に至ることもあります。酒に関しても適量なら気分よくなりますが、飲みすぎると体を壊すことになりますし、一気飲みで命を落とした人もいます。
「怖い放射線もあるにはあるが、私たちの周囲には水や空気と同じように当たり前のように存在するもの。 存在するから怖いのではなく、過剰に存在しない限り問題は起きない。」とういことを認識してください。
文責:放射線管理士 済生会京都府病院 放射線科 大澤 啓次
編集:情報委員会 放射線管理士 中田 博之
2005年2月 |