たとえば後で自然放射線について詳しく説明しますが、宇宙から地球に降り注いでいる放射線ももとは太陽や銀河から出てくるものです。また有名なのが花崗岩などで整備された舗道は放射線の量が多いといわれますがこれはこの石から放射線が出ているためです。銀座は関東地区の約3倍自然放射線の量が多いといわれています。これは歩道に花崗岩が敷き詰められていることや古くで立派な建築が多くこういった建物にも花崗岩などの石が使われているからです。またどの地域でも雨の降り始めは空気中の塵が溶け込んでいるので放射線の量が増える傾向があります。
そもそも放射線とは何なのかということですが、放射線にはいろいろな種類があります。比較的知られているのがアルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線などです。陽子線、中性子ほかにもあります。簡単に言えば粒子や電磁波などがエネルギーをもって飛んでいる状態と理解しても間違いではないと思います。逆にエネルギーを失って飛ばなくなったらもはや放射線ではなくなってしまっています。放射線がどこかに溜まってしまったという現象が起こらないのもこうした性質から明らかです。一般的に放射線といわれているものは「電離放射線」のことで物質をプラスとマイナスに電離するエネルギーを備えているものをいいます。
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