製作

セブロC−25Aは元となる図面が4枚しかない、コマごとに大きさがちがう(ような気がする)ので、「これは、イングラムタイプのSMGである」というコンセプトで設計に入ります。

大きさは腰だめにかまえて、上腕二頭筋(力こぶのところ)に銃の後ろがあたるぐらいの大きさにしました。ミニ電動は以外に厚く、その幅に合うぐらいの全長を考えるとこのぐらいの大きさになるのです。

そして、この大きさになると、鋼の削り出しではコストがかかりすぎるし、またあまりにも重くなります。 ですから、プレス成型で作るだろう、というコトで、プレス特有のディティールをイロイロと入れます。

あと、ゴング、MN−23とマガジンが分離できない点をかなり指摘されてきたので、マガジン、排莢箱の脱着ギミックを取り入れることを目標としました。ギミックが多いキットはユーザー側は楽しいですが、部品点数は増えてコストは上がるは、設計はややこしくなるわ、で作る方は結構ツライです。

さて、難産の末に設計が上がったら、あといつものプラ板のハコ組みで作っていきます。やり方はいつも通りなので、部品の製作方法で参考になる点(ホントに参考になるのか?)のみ解説します。

グリップはいつも通り、油土で形を出して石膏型取り。C−25AはMN−23のように曲面部分が多くないので、FRP成型ではなく、エポパテを石膏型に押し付けて成型。硬化後、注意しながら石膏型を割ってグリップパーツを取り出します。エポパテはミリプットとソフト99の粘土パテを混ぜたもの。そうそう、石膏型の離型処理はボンリースワックスとPVA(ポリビニルアルコール。マスキングゾルみたいなもの)を併用します。ちゃんと塗っておかないと後でものすごく苦労します。ハイ。

本体側面のプレス成型特有のモールドはアルミパイプを2つに切って貼り付け、エポパテで曲面を付けたもの。元絵にないので、付けるかどうか悩みましたが、本体は1.5ミリ厚の鋼板でできていると設定したので、これがついてないと構造上弱いだろうし、付けてみると別に違和感も感じなかったので成功かなと。

逆に、排莢箱に開いている穴は省略しました。ここに穴が開いてたらBB弾がこぼれますし。それと、穴を開けるのはあまり好きじゃないんです。

次に、銃口の上に付いている照準装置。形的にはスコープっぽいけど、これに目を近づけてサイティングすると、排莢口が上を向いてるんで空薬莢が顔を直撃する(フツー右に出すよね)のでそれはおかしい。で、レーザーサイトということにしてみました。これなら腰だめの射撃にも向くし。パーツの製作は、本体はABSパイプ、土台はプラ板の積層。滑り止めのリングは荒めのペーパーを貼り付けたもの。レンズは使い捨てカメラのレンズ部の流用。
本体の直径はマルイのレーザーサイトと同径なので、載せかえることも可能です。ミニ電動にレーザーサイト付けてどーすんだ、というもっともな意見もありますが(笑)。

これを持っている人すら気づいてないと思うけど、光軸調整用の穴のモールドも入ってます。(本体上と左にあるくぼみがそれ)六角の穴の方が正しいけど、そこまでこだわっても誰にもわからないだろう、ってコトで(笑)ただのくぼみです。上のが左右、左のが上下の調整用。本物のレーザーサイトはコレをいじって調整します。

ダミーのマガジンリリースボタンはMN-23と同じデザイン。この位置にあるボタンはこの形がベストだと思います。左右から操作できるように、でっぱりが2個ついてるし。MN-23ではスベリ止め用の溝をノコで入れたんで、幅がふぞろいになってしまいました。そこで今回は高さのちがうプラ板を張り合わせて1ミリ幅の正確な溝を切ることに。えらく手間のかかった割には、奥まった部分にあるので全然目立たない。次からもう少し考えよう。


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