紙幣の保存状態の呼び方とその説明
◇ UNC (Uncirculated):未使用
完全に保存された状態。綺麗でピンピンの紙の状態を保ち、
シャープなコーナーを持っている。
◇ AU (About Uncirculated)
ほんのわずかに、ハンドリングされた痕跡のあるだけのほ
とんど完全な状態。隅にカウントしたためのそりや、真ん
中に軽い折り目があってもよい。このランクでは紙の表面
にダメージが認められるような深い折り目があってはなら
ないし、紙面は綺麗で角は角張っていなければならない。
◇ EF (Extremely Fine) :極美品
軽いハンドリングの痕跡しかない、非常に良い状態。3本
までの軽い折り目か1本の深い折り目はあってもよい。紙
は綺麗で、わずかに角が丸くなっていてもよい。また、折
り目が端に達する部分がわずかにすり減っていてもよい。
◇ VF (Very Fine):美品
良い状態。しかしEFと比較すると、さらにハンドリング
の痕跡やすり減りが認められる。縦や横の何本かの折り目
があってもよい。紙は最小限の汚れまでで、しわがよらず
に比較的ピンとしている。わずかなすり減りはよいが、縁
に破れがないこと。角はすり減りはあってもよいが、丸く
なってはならない。
◇ FF (Fine) :並品
かなり流通のあとが認められるが、まだ望ましい方に分類
される状態。多くの折り目、しわが認められる。紙は少し
柔らかくなっていてもよいが、ひどくは汚れていてはなら
ない。縁は多数のハンドリングの痕跡、すなわち縁部分に
わずかな破れがあってよいが、デザイン部分まで到達して
いてはならない。多回数の折り曲げによる紙幣の真ん中の
穴は不可。1つや、2つのホッチキス跡はあってもよい。
◇ VG (Very Good)
使い込まれた状態。しかしどの部分も欠損していないこと
が必要。角はかなりすり減って丸まり、縁だけではなく中
心のデザイン部分に至る破れもあってもよい。紙は変色、
シミが認められ、多数回の折り曲げによる中心の小穴があ
ってもよい。通常、ホッチキス穴があったり、紙はグニャ
グニャしている。総合的にみて、必ずしもこのランクの紙
幣は魅力的でないとは言い切れない。
◇ G (Good)
かなり使い込まれた状態。長い流通の過程で多数の強い折
れ目、しわ、シミ、ピンホール、ホッチキス穴、汚れ、変
色、角の擦り切れ、過度の折り曲げによる中心の穴、角の
丸まり等が普通にみられる。大きな欠損はあってはならな
い。落書きはあるかもしれない。総合的には魅力的では無
い外観である。
◇ PR (Poor)
擦り減り、変色、欠落、落書き、大きな穴等の大きなダメ
ージのある状態。破れたところをテープにより補修してあ
るものもある。このランクの紙幣はどうしてもその紙幣が
入手できないときにだけ必要となる。
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