誰でも見れる! 超簡単 幻覚実験!! |
すでにご承知のように、当サイトでは「体外離脱は幻覚である」と主張している。
もちろん異論もあると思うが、とりあえずココでは議論は抜きにして、幻覚という現象について、体脱とは違った視点で考えてみたい。 ★ 目次 ★ ● 幻覚って特殊な体験? ● 「書き込み」と呼ばれる幻覚 ● 誰でも見れる! 超簡単 幻覚実験!! ● なぜ幽霊は夜に現れるの? ● お薦め本 「脳のなかの幽霊」 |
幻覚って特殊な体験? 幻覚というと、何か特殊な体験だと思っている人は多いはず。すぐに思い浮かぶのは、LSDやマジック・マッシュルームのような、幻覚性のドラッグによる体験だ。 幻覚性ドラッグの多くは、違法な麻薬として取り扱われているので、一般の人の目に触れる機会はほとんどないし、合法ドラッグにしても、サイケデリックな体験に興味のある一部の人達だけのモノというイメージが強い。 また、ドラッグ使用による幻覚体験や酩酊状態が引き起こす事件や犯罪などがしばしば起こるため、「幻覚=危険」というイメージを持っている人も多いはずだ。 体脱にしても、体脱経験のない人にとっては、「金縛り」という特殊な状態の特殊な体験だと思っている人は多いのではないだろうか。 しかし!しかしである! じつは幻覚は、誰もが普通に、日常的に体験している現象だということが、現在の脳神経科学の研究で判っているのだ。 はたしてその幻覚とはどのようなモノなのか、次の章で詳しく解説して行こう! |
「書き込み」と呼ばれる幻覚
人間の視覚には、誰でも視界の一部に欠けた部分があり、それは「盲点」と呼ばれている。しかし、おそらくは、ほとんどの人が、自分の盲点を自覚したことはないはずだ。 盲点を自覚しない理由は二つある。 一つは、もう片方の眼の視野が、死角になっている盲点の視野を補っているからである。両方の眼の視野が、それぞれの眼の盲点の視野を補っているので、両眼で見ている限り、盲点を自覚することはまずない。 しかし、片眼を閉じてみても、盲点がどこにあるのか、自覚するのはかなり困難なはずである。なぜなら、盲点の視野が、「書き込み」と呼ばれる幻覚によって補われてるからだ。
この「書き込み」こそが、盲点を自覚しないもう一つの理由であり、このページにおける最重要テーマである。 では実際に、盲点と書き込みを、実験で体験してみよう! |
なぜ幽霊は夜に現れるの? |
お薦め本 「脳のなかの幽霊」 このページで紹介した解説や実験は、ほとんどが「脳のなかの幽霊」(角川書店)という本の要約である。著者はV・S・ラマチャンドラン博士。 ラマチャンドラン博士は、脳神経科の臨床医であり、幻視や幻肢の研究において世界的に高い評価を得ている神経科学者である。最近は「特命リサーチ200X」とか、脳を扱ったTVの教養番組などにもよく登場しているので、知っている人も多いかもしれない。 本著では、病気や事故で視野に大きな欠損が生じた人達が、日常的に体験しているという「幻視」や、事故で手足を失った人達が、失ったはずの手や足が実際にあるように感じる 「幻肢」や「幻肢痛」と呼ばれる症例の、驚くべき実態を数多く紹介している。そして、それらの症例がなぜ起こるのかを、詳しく、解りやすく説明しながら、脳が持っている様々な機能や能力を解き明かしてゆく。 本著は、体外離脱とは直接の関係はないが、幻視や幻肢のメカニズムは体脱にも大いに通じるところがあるので、体脱を楽しむ人間にとっては非常に参考になる本である。
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