「言語学」との対決!
ソシュール自身が語る
インド・ヨーロッパ言語学の歴史と総括
――天才の永遠の衝撃――
ソシュール研究の先駆者ゴデルが最重要とみなした冬季講習では、ゴデル自身の原テキスト掘り起しに基づく他の聴講生の異文を適宜収録。
記号学の誕生と構造主義への疑問符。待望久しいリードランジェのノートの後半「一般言語学の序論としてのインド・ヨーロッパ言語学の概要」、及び新発見のパトワのノートも初訳。
あ
る特有語のいくつもの状態を順を追って研究することは、通時的なものの中を動き回っていることではありません。例えば、第一巻で古アングロサクソン語を研
究し、そして別の巻は別の時代の英語を研究して、英語の歴史文法を作り出していると信じているような人たちの犯す間違い……。(リードランジェ)
例えば、文法は、格の諸形態の機能に関わっている。形態論とは、これらの諸形態の状態を確立させる。この区別は、根本的に錯覚である……。(パトワ)
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