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土の器 み旨のままに

藤浪みや子
「婦人之友」と共に歩んで生き、
そして記した様々な時代の証言と回想

日 本初の女性新聞記者もと子が、新聞社の羽仁吉一と結婚。当時の封建的気風を排し、新家庭精神の樹立を謳い上げるため、明治36年、「婦人之友」を創刊。百 年目となる「婦人之友」に56年間記事を書き続けた著者の集大成。                                

第一部 戦前編

自由学園男子部は誕生した/三井の総理大臣益田孝翁は説く/中村不折画伯の書道博物館を訪ねる/報告小説「上村松園」/他

第二部 戦後編

辻留主人にきく/ツェラー夫人のお客料理/手作りの家具の家/家中みんな建築家 /他                        

第三部 経済成長編

報告小説「渡辺暁雄」/女性物理学者を育てたもの/日本で描いたお伽の国/大阪の人、その魅力と根性を訪ねて/愛されるより愛す人に/村に老人ホームを開いた岡島さんを訪ねて/他

第四部 昭和末から平成編

西陣市民センターをめぐって/鳴り響くホルンのかげに/大阪団地の主婦たちのボランティア活動/愛は障害を越えて―マンフレッド・清子レーマー夫妻のこと/他             

残部僅少

■9月14日k氏より

 先づこまやかな御配慮と共に美事にまとめられた名実ともにぶ厚な御労作を手に致しました。六十年近い世代を共に生きた者として再びそれぞれの時代を回想しつつ懐かしく愉しませて頂きました。


■5月25日望月和子氏より (本文271頁に掲載)

 取 材にお出でいただきましたのはずい分昔の事となりましたが、今でも鮮明に記憶したして居ります。(中略)大阪大学に基礎工学部が新設されました時に、私は 理学部から基礎工に助教授として移り、教授をへて、十一年前に定年退官致しました。年に二回開催されます名誉教授会で、昔の先生方にお目にかかれるのを楽 しみに致しております。(略)昨年、湯川財団(湯川先生のノーベル賞受賞を記念してつくられた財団で、京都の基礎物理学研にあります)に若い人の研究を支 援する目的で、私の寄附をもとに「望月基金」が設立されました。今日まで研究教育に専念できたことを感謝して少しでも若い方々の育成に力を注ぎたいと考え て居ります。(略)昔の時代を思い出しながら、御著書を読ませていただいて居ります。


■5月N氏より

 (前 略)一節読んでは感じた事を書き留めさせて頂きました。聖書の中の御言葉でございましたり、婦人之友の主張・家庭は簡素、社会は豊富・、物が溢れ世界中が 大変な情勢の中に生きて行かなければならない此の頃こそ大切な主張ではないかと老境の真直中にいて苦慮しております。又お茶人の益田翁、料理の辻留様、お 茶に関係がございましたので、興味深く読ませて頂きました。


■4月21日・ドイツ レーマー清子氏より (本文415頁に掲載)

 20 数年以上も昔、山科の実家に子供達と里帰った折、藤浪みや子様が訪問して下さった事、昨日のように覚えています。あれから25年位経て、時代も変わり、日 本は平成になり、こちらは東西統一ドイツで激動した社会の中でしたが、家族も夫々一応自立し元気でおります。(略)藤浪様も多くの素晴らしい方々に会わ れ、記事になさり、読者の皆様に良心の在り方、生き方の在り方、社会での在り方を教えて下さり、本当にありがとうございます。今は懐かしい気持ちで書きま した。


■4月9日・東京都 N氏(元中央大学教授、教育史研究者)より

 『婦人之友』とともに歩まれた軌跡をこのようにまとめてくださり、研究者としての私にも貴重な史料を提供していただきました。


3月・京都市 T氏より

 文筆の豊かさを改て恐縮いたしました。(略)御本の中に、梅棹、矢内原伊作、黒崎幸吉先生方の御高名を存じていますので、なつかしゅうございました。


■3月27日・青森県 O 氏(教会牧師夫人)より

 明 治、大正、昭和と日本が外国と接渉を持つ様になり、封建的に閉ざされて居たものが徐々に進歩的な新しい息吹きがふきこまれて来る。その草分けとも言うべき 羽仁もと子先生の尊いお働きに今も頭の下がる思いです。特にキリスト教を基とする教育に力を注がれた事は心ある人々と共に、日本を自由と自治の精神を重ん ずる民主的な方向へと導いて下さった事と存じます。この偉大な羽仁先生のもとでよき指導を受けられた藤浪さんは一面型破りの思想をもって居られただけにき びしい点もあられたかも知れませんが、人間として神様を恐れ、愛に生きる事のお教えを受けられた事、本当にお幸福であられたと存じます。(中略)願わく ば、渇き、枯れて了って居る今の日本の教育界に羽仁もと子先生の愛と真の自由の精神が吹き込まれ、光と希望に満ちた国に立ち返ってくれます様に、その為に 藤浪さんの御本がよき働きをされる手・足となります様、蔭乍らお祈り申して居ります。


■3月17日・奈良県 S氏(京都府立大学教授)より

 こ の数年、「男女共同参画」の推進が盛んに語られていますが、その運動と動向を先取りするとともに、基礎づける働きが、すでに100年も前から進められてい る事実に大変心を鼓舞されるのを覚えます。この書物が一人でも多くの人に読まれ、将来における女性の地位の向上と、男女の意識の変革と家庭と職業が両立し うる社会、男女が共に個性を伸ばし、心豊かに生きうる社会を建設するための励みともなり、良き指針となりますように念じております。またそのようなものと なることを信じております。



■3月9日・東京都 N 氏と夫人N氏(北白川教会員)より

 昭 和ひとけたの頃からの歴史の証人のお立場で、しかも婦人之友での御執筆を通じて、言論でこの国の人々に訴えてきて頂いたことを改めて拝承厚く御礼申し上げ ます。(夫人)渡辺和子さんのことは、あちこちで拝見して御立派な方と尊敬申し上げて居りましたが、きっかけはもしかしたらこの婦人之友の記事からかと思 います。主人は荻窪で渡辺錠太郎大将の打たれた鉄砲の音を憶えていると言って居ります。


■3月6日・京都 H 氏(北白川教会員)より

 本 の帯に書かれています通り、様々な時代の証言であり、一生懸命に、生活を大切にしつつ家族を大切にしつつ、周りの人々を大切にしつつ真面目に心豊かに生き た方々の姿が浮かんでまいります。随分前の時代になってしまっていますけれども、変わらないものが脈打っています。藤浪さんが、まさにお忙しい、また時に ぎりぎりのご生活の中から、自転車で走り回ったりしながら、夜に日をついでお書きになった記事にはどれも迫力があります。主婦の目線で書かれていますの で、ことに家庭の主婦にとっては身近に感じて、大きな励ましになったと思います。文章がとっても素直で解りやすく、読みやすくありがたく思います。文は人 なりと申しますが、お人柄だと思いつつ読ませていただいています。各文章の前に、小さな字でその頃のご自身を回想したり、時代背景などの説明文を載せてい らっしゃいますが、それが大変良いと思いながら読み進んでいます。これが昔と今を結びつけています。私は各年代を、自分がその頃何をしていたかな、(生ま れる前のこともございますが)とか、母が友の会に入っていましたから、このような記事を読みながら子育てをしてくれていたのだなと思いますと、親しみと感 謝の思いが湧いてまいりました。


■3月4日・東京都 I 氏より

 あの本の中で私の一番好きな言葉は、「愛されるより愛する人に」です。


■2月27日・神戸市S氏(同窓生)より

 婦人之友の歴史と共に歩まれたあなたのご努力の積み重ねの賜物、藤浪みや子史というべきものを完成されてただただ感服申し上げるばかりです。そして羽仁先生の大きさもつくづく感じました。


■2月27日・東京都N氏より

 昭 和ひとけたの頃からの歴史の証人のお立場で、しかも婦人之友での御執筆を通じて、言論で、この国の人々に訴えてきて頂いたことを改めて拝承厚く御礼申し上 げます。明治以来のこの国の歩みの失敗が敗戦降伏民主化に至ったにも拘わらず、これを忘れさせようとする流れが感ぜられます。


■1月31日・奈良市T氏(同級生)より

 私 の弟が男子部一回生です。藤浪さんが最初の原稿をお書きになったのは、この弟の男子部一回生の入学式だと知ってからいつもその原稿を拝見したいと思ってい ました。やっと、その時が来て、この御本で読みました。すばらしい、感激の文!!!やっぱり、藤浪さんは、すばらしい文才をその時から持っていらしたん だ…と感心しつつ、その才能を見抜かれた羽仁先生に感服しました。


■1月23日・東京都M氏(自由学園卒業生)より

 最初にのっております益田孝氏のことは母がいつも「鈍翁といってお茶の方でも大へんなお方だった」と話しておりましたので、親しみが感じられます。それぞれの項につけられた解説も面白く、読み進むのが本当にたのしみでございます。


■1月17日・東京都T氏より

 婦 人之友の初のお仕事を共にさせていただいた母の文章をはじめて読みました。何ですか、とても若い文章でした。母の元気なうちには、私も仕事をしていること で余りゆっくり戦前のはなしなどする余裕がありませんでした。母の記事について聞いたり読んだりすることがなく残念に思います。(中略)もっといろいろ話 を聞いておくべきでした。


■1月14日・岡山W氏(高校教師)より

 こ れまであまり「婦人之友」を読んだことがない私には拝読して「婦人之友」の藤浪様の記事がこんな経緯で書かれていたのかと初めて知りました。またそこにま つわるエピソードを大変興味深く拝読した次第です。我をわすれ読み続けると共に幾度も読みかえさせていただきました。その度に的をえた取材と読者の立場に 立って詳細で懇切丁寧にわかりやすく内容を説明されしかも含蓄ある文章が綴られており思わず魅了され、記事を読み終わる毎に藤浪様の取材を通しての思いが 強く読む者に伝わってまいりました。初記事の自由学園男子部誕生は両羽仁先生の高邁な御識見(T・T・F)と式の雰囲気が藤浪様のみずみずしい文章で力強 く臨場感があふれおりあたかもヤーヴェの神とモーゼにも比せられる信仰と信任を得たモーゼの感慨のみが書き得る文と拝察しました。私が特に興味を覚えまし た記事は益田孝翁、中村不折画伯、上村松園探訪記でした。益田翁探訪記では財を成し功遂げられても人として倹素で合理的な生活に徹し経世済民の要術を人々 に率先して行われた先見の明は今日の社会に通ずるものがあり驚嘆と敬服の念にかられました。中村不折画伯についての記事では多少書や文字の歴史に興味あり ます私には趣味の蒐集とはいえ書道史や文字の歴史に精通された博識の上に立ち、何げなく陳列された蒐集品にも思い入れと綿密な心くばりがあり、その臨場感 が伝わってまいりました。(中略)「上村松園」の探訪記は藤浪様が松園かと思い違いするほどの松園像が克明に描かれ感服いたしました。いずれも人物の人と なりの描写が御青眼を通して適切に取材され表現されており唯々感嘆いたしました。料理探訪記は種々の料理の物珍しさと料理方法もわかりやすく興味をそそら れましたがその料理する人の心意気がはっきりと伝わってまいりました。「婦人之友」の「新家事学校参観」の探訪記事は友の会の信仰のきずなと生活の合理化 にとり組まれた人々の御家庭の工夫と努力の結実した様が丁寧に描かれ多くの人々に共鳴と啓蒙をうながし、今日までの「友の会」発展と「婦人之友」読者を啓 発する役割を担って来たのだと確信しました。渡辺暁雄氏についての記事は以前私共に御来駕の折、藤浪様と渡辺氏との御親密な友誼の関係をおきかせいただい ておりましたので、より一層親しみを感じた次第です。


■1月11日・京都O氏より

 三井の益田氏の自由、おおらかな発想、上村松園さんの芯の通った生き方がひしひしと伝わり、藤浪様のペンの力によるところのものと思いました。

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