xx 癒しの森 xx 4
三人とも、バスローブを着て暖房の効いた部屋に戻る。 3Pなんて経験のない太一は心臓をバクバク言わせていたが、また深愛はフラッとどこかへ行ってしまった。 残った春也といい雰囲気になって、太一は春也に抱き寄せられた。 ベッドの上で、軽い口づけを交し合う。 春也の腕の中は、とても心地よかった。 太一は春也といると、自分まで優しくなれるような気がした。 わき腹に手を沿わされて、太一は身を捩る。 「ふふ。敏感なんだ、太一。くすぐったい?」 コクコクと頷く、太一の体中に春也はキスの雨を降らせた。 春也が太一の弱いところを見つけては、嬉しそうに笑う。 ビクッと一瞬、体が震えてしまうのですぐにバレてしまうのだ。 胸の突起を、唇でついばまれて太一は思わず「ひゃぁっ」と声を上げる。 「ほーんと、敏感だね?太一。じゃ、こっちも?」 春也は太一をうつ伏せにして、腰を持ち上げた。 背中から、ローブを剥ぎ取り背筋に沿って口づけてゆく。 そして、臀部の割れ目の上の蒙古班があった部分にまで辿り着く。 そ…そこは! 弱い部分を吸われて、太一は四つん這いになっていた格好から腰をガクンと落とした。 「あは。また太一のイイトコロ、見つけたvもちろんココも、だよね?」 春也は前に手を回して、すでに勃ち上がっていた太一のものに優しく触れた。 「ん…」 快感が強くて、口から漏れてしまう。 「太一、もっと声きかせて?」 より激しく股間を攻めたてられて、言われなくても太一は声をセーブしきれなくなってくる。 「んん…あっ。あ…あ…」 「イイ声。俺まで感じちゃうv」 言いながら春也は突然、ひょいと太一の上半身を起こした。 「え?…ああ…んっ」 一瞬呆然とした太一だったが、すぐに愛撫を再開されて何が何だか分からなくなる。 膝を開いた正座の形で、股間をなぶられる太一に春也が声をかける。 「太一。目、開いて?」 言われるままに、快感に耐えるためにずっと瞑っていた目を開けると、目の前にバスローブ姿の深愛が立っていた。 「太一。愛の、やってやってもらえる?仲間はずれにされて、すねちゃってるよ」 なるほど、深愛はつまらなそうな顔をして、腕を組んで太一たちの方を見ている。 何か…自分で仲間に入れて、と言えないで待っているところがカワイイ。 太一はちょっと笑いながら、腕を伸ばして深愛のローブの合わせの部分から中へ手を入れた。 目当てのものを探り当てると、その暖かいものを手の中に包み込む。 まだ、くにゃくにゃしているが、それでも大きい…。 太一は深愛のものの感触を手で楽しんでいた…が、春也が邪魔をするように、太一のものを強く擦り上げた。 「やぁっ…」 強烈な快感に意識を奪われる。 「はっ…はっ」 一度擦り上げられるごとに、強い刺激が背筋を駆け上がり、その快感をやり過ごすのに精一杯だ。 「うう…」 必死で歯を食いしばっていると、軽く頬を叩かれた。 「お前なぁ、そんなに俺のものが気に入らねーっつーのか?そんな気もそぞろな愛撫されても、こっちは勃ちゃぁしねーんだよ」 そりゃ、そうだけど!!…ムカツク。 太一は意地でも感じさせてやる!と腰を上げ、顔を前に突き出して、深愛のものを口に含んだ。 「くっ」 一瞬深愛が息を詰め、声を漏らす。 それに呼応するように、太一の口の中のものの容量が少し増える。 「愛、ずるーい!太一、こっちも、いい?」 春也は太一のお尻の穴に、舌を這わせた。 「んん」 口がふさがれているため、太一は鼻から息を漏らす。 丹念にそこをほぐした後、春也は太一の中に入ってきた。 さすがに、挿入の瞬間は深愛のものを口から出し、息を吐いて苦痛に耐える。 春也に身を揺すられながら、太一は深愛のものを再び愛し始めた。 深愛が口から浅く息を吐いているのが聞こえる。 背後からも、春也の喉からもらす声が…。 二人とも、感じてくれている。 嬉しくなりながら、太一も自分の快感を追う。 「愛…イイ顔v太一のフェラ、気持ちいいんだねv」 言って、春也は太一の頭の上で深愛と口づけた。 「愛の感じてる顔、大好き」 「……バカ」 二人のつながりの深さを感じて、太一は少し寂しくなる。 俺も…入りたい…。 そんな考え事ができるのも、そこまでだった。 春也の腰に激しく、突き上げられ中を掻き回される。 「もう…イクよ…」 そんな声が聞こえるやいなや、太一は春也が自分の中で放つのを感じた。 その瞬間に、自分のものも扱き上げられ、もう限界だった太一も放ってしまう。 頭の中が真っ白になるのを感じながら、太一は「うぐっ」という声を聞いたような気がした…。
放った快感の余韻にひたって、しばらくボーッとしていた太一は、くすくす笑いが聞こえて、我にかえった。 「え?」 見ると、春也が口元を押さえて懸命に笑いをこらえている。 「???」 太一が春也の視線をたどると…股間を押さえ、うずくまる深愛の姿があった。 「あ…愛さん?」 「…ってっめー!何が“愛さん?”だ!!!人の大事なものを噛みやがって〜!」 「あ…」 夢中だったので覚えてはいないが…そんなことをしてしまったような気も…する…。 太一はサーッ血の気が退く気がした。 痛みをやり過ごした深愛がフラフラを立ちあがる。 「あ…」 言葉が発っせない太一に深愛は近づいてくる。 「ちゃんと、責任は取ってもらおうなぁ?」 ベッドにのし上がると、太一を持ち上げ、自分の上にその腰を落としてゆく。 「あ!あああ…」 敏感になった襞を擦られる感触。 何か確かなものに捕まりたくて、腕を伸ばした太一の手を春也が取った。 それを自分の首に回させてくれる。 太一は春也に抱きついた。 「ふふふ。太一、大好きv」 太一はとても満たされた気分になるのだった。
2000.03.16 脱稿 |