コンサートの感想
このページの作成日:1998年 12月 6日 日曜日
このページの最終更新日:1999年 3月 23日 火曜日
このページはコンサートの感想を集めたものです。他に面白いコンサートがあれば教えて下さい。
- 巨匠から学生へ
- 1999/03/04
- シンフォニーホール
- 指揮:朝比奈隆/大阪音楽大学特別編成オケ
- チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」から、交響曲第5番
- 白鳥の湖は組曲ではなく、朝比奈による選曲による抜粋でした。まずは、情景だったのですが、これはサラリとした速いテンポで一昨年あたりのバースデーコンサートのアンコールとは趣が異なっていました。以降チャルダッシュなど盛り上がりに朝比奈らしい響きはあるのですが、ちょっと煮え切らないかなといった感じ。
が、後半チャイ5はすごかったです。遅いテンポでオケを思いきりならす、朝比奈節全開で、アマチュアの特別編成オケもそれによく応えていました。特に終楽章は、ココゾというところで、テンポを落とし、ゆったりと歌わせ、素晴らしい演奏でした。マイクによる録音は行われていたので、できれば一般音源としての発売を期待したいところです。
- 朝比奈/大フィル定期のムソルグスキー
- 1999/02/18
- フェスティバルホール
- 指揮:朝比奈隆/大阪フィル
- ドヴォルザーク/交響曲第8番、ムソルグスキー/ラヴェル編/組曲「展覧会の絵」
- ドヴォ8の第1楽章、第2楽章はまるで学習発表会みたいな朝比奈の指揮で、全然朝比奈らしさがありませんでした。音楽、オケは前に進もうとするのに、棒に自信のない朝比奈が一人で足を引っ張っているような感じ。第3楽章のワルツから朝比奈も落ち着いたみたいで、終楽章はテンポのためや、爆発的なオケの威力と、朝比奈らしい演奏でした。これは、21日の名古屋での演奏を聴ける人がうらやましいです。
展覧会の絵は、朝比奈にしては早めのテンポであっさりめの演奏。オケもこの曲はしっかりと練習していたみたいで、アンサンブルに大きな瑕もなく安心して聴くことができました。「キエフの大門」は流石、朝比奈/大フィルというべき盛り上がりで満足できました。
- 朝比奈/大フィル京都演奏会
- 1999.01.31/15:00
- 京都コンサートホール
- ヴァイオリン:宗倫匡/指揮:朝比奈隆/大阪フィル
- ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲、交響曲第7番
- ベト7が凄かったですね。昨年1月の大フィル定期での超heavyな演奏をさらに上回るheavyさ、そして音楽のブ厚さ。第3楽章、中間部のテンポの遅さは、オケもよくぞ食らい付いてきた、と拍手喝采したくなりました。終楽章ではオケを煽ってお約束通り音楽を盛り上げるし、とても90歳の人間の指揮とは思えませんでした。