chikurin


  Experience
No.03
すぐに「乳癌・・・?」が頭に浮かびました。
「いや、脇やし違うかな?」とも思いました。
ちょうど約1週間後くらいに乳癌検診が保険センターであると回覧板が回って来ていたので明くる日すぐに電話しました。
そしたら「しこりがあるのなら検診を待たずにすぐに病院へ行って下さい」と言われ病院を2〜3紹介されました。
私は家から一番近い済生会京都府病院へ行く事にしました。
電話をすると「火曜日なら乳癌専門のいい先生の日ですが心配なら今すぐ来てもらってもいいですよ」と言われました。
それならいい先生の方が良いと思って明くる日に行く事にしました。

「脇のしこりやから乳腺炎かも・・・私が乳癌なんかになるわけないし・・・」と軽い気持ちで行きました。
その病院の名前を聞くのも初めてだし、行くのももちろん初めて・・・
「こんな所にこんな大きな病院があったんや・・・」
受付をしてしばらく待っていると名前を呼ばれました。
脇のしこりの事を言うとすぐに診察です。
そしたら先生が何と右胸の上あたりにもうひとつの小さなしこりを見つけられたのです。
私も触ってみると「ええ〜!ほんまや・・・!」
それからすぐに別の部屋へ行ってマンモグラフィーを撮り、また別の部屋へ行ってしこりから細胞を取りました。
先生が「これを検査に出しますからまた1週間後にご主人と一緒に来て下さい」と言われました。
私は心配で「乳癌なんですか?」と聞きました。
「その可能性は高いですが今ははっきりとは言えません」という事でした。
それでも私は「きっと違う・・・」とまだどこかで思っていました。

帰る時、看護婦さんが「今は治療もすごく進んでいるので心配しないで下さいね。」と言われたのを覚えています。
「治療って・・・?何か治療が必要なんやろか?」
無知な私はまだそんな事を考えていました。
家に帰って家族に言っても「まさか・・・そんなはずない。」という感じで知らん顔。
結果を待つ1週間の長いこと・・・!「もし癌やったらどうしよう・・・」
こんなに長い1週間を感じた事は後にも先にもありませんでした。
Back Top Next