chikurin


  Experience
No.16
何ヶ月かしてもう普通に日常生活ができるようになって来ました。
でもまだ睡眠薬は飲んでいました。
そうしている内に術後1年が経過しました。

実家の母はかなり痴呆症が進んでいたので義姉は私の病気の事は何も話さないと言いました。
話してもすぐに忘れるし何回も同じ事を聞かれるのも困ると思ったのでしょうね。
私は仕方なく黙っている事にしました。
「母が元気だったら病院へ来てもらって甘えられたのになぁ。」と残念に思いました。
今は老人ホームに入っているのですがその頃はまだ実家で義姉の世話になっていました。
私も月に1度、母の世話をしに実家へ行けるようになっていました。

あと数ヶ月で術後2年目を迎えるという頃、風邪をひいた後両方の肋骨の所が痛くなって来たのです。
咳をしたから筋肉痛になったのかなぁと思っていました。
けれどだんだんと痛くなるばかりで母の世話は一人でできなくなり食器を洗うのも苦痛になってしまいました。
とうとう病院へ電話して診てもらう事にしました。
CTを撮って見た先生は「乳癌の菌が骨に行きましたね。」と言いました。
「この痛みは点滴をしないと治らないからこれから点滴します。」と簡単に言いました。
私はすぐに点滴をする部屋へ行って2時間の点滴を受けました。
安心して家に帰って夜寝る頃に急に寒気を感じました。
もう寒くて寒くてブルブル震えてしまいました。
「ああ、また風邪をひいてしまった・・・」と思いながらおふとんをかぶって必死に耐えている内に寝てしまいました。
明くる日起きると体中がだるくて歩くのがやっとでした。
少し熱っぽかったので測ってみると何と39度もあったのです。
びっくりして病院へ連れて行ってもらいました。
あいにく土曜日だったので病院はお休みで先生はいませんでした。
救急の係りの先生が「あの点滴では熱は出ませんから多分風邪でしょう。」と言ってまた熱冷ましの点滴をしてくれました。
けれどすぐには良くならず少しづつ熱が下がってもしんどくて起きられませんでした。
熱が下がってもあまりにもしんどいのでもう死ぬのかと思いました。
1週間ほど寝ているとやっと元気になって来ました。
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