ツクツクボウシセミタケ、ツクツクボウシタケ 
Tsukutsukuboushisemitake / Tsukutsukuboushitake
Cordyceps * kobayasii Koval **, Klavitipital'nye Griby SSSR(Kiev), p. 178. 1984.
Synonym;
Isaria cicadae Miquel, Bull. Sci. phys. nat. neerl. 1838, 86, 1838.
Cordyceps sinclairii Y. Kobayasi **, J. Jap. Bot. 24: 176.1949.
Paecilomyces cicadae (Miquel) Samson, Stud. Mycol. 6: 52.1974.
Isaria sinclairii (Berkeley) Lloyd, Mycol. Writings7: 1179, 1923.
etc.
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Ascomycota / Pezizomycotina / Sordariomycetes / Hypocreomycetidae / Hypocreales / Cordycipitaceae / Cordyceps s.l.
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Teleomorph; ツクツクボウシセミタケ

2010年9月6日 高槻市  Sep. 2010. Kyoto

2010年9月6日 高槻市  Sep. 2010. Kyoto
地中のツクツクボウシの幼虫の頭部から1〜数本のストロマを生じる。地上部は高さ2〜4 cm、径3〜5 mm、先端が鈍く尖ったこん棒状、未熟時は淡い黄白色だが成熟すると黄褐色になる。埋生の子嚢殻を形成する。同じ寄主からツクツクボウシタケと同様のストロマが混生する個体も多い。京都周辺での発生時期は8月下旬、混生林内地上に発生する。稀。
* 分子系統的位置は未確認。広義のCordyceps
** Cordyceps sinclairii Y. Kobayasiは先行する同名 Cordyceps sinclairii (Berk.) Sacc., Syll. Fung. 2: 577. 1883.(ツクツクボウシタケの名前として記載された。)が存在するため有効名ではない。
1984年にKovalによって新名が付けられた。

2010年9月6日 高槻市  Sep. 2010. Kyoto

2010年9月6日 高槻市  Sep. 2010. Kyoto

子嚢殻  perithecia

子嚢  asci
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Anamorph; ツクツクボウシタケ

2004年8月23日 京都市西京区 (写真の寄主はアブラゼミ) Aug. 2004. Kyoto.
夏から秋、 林内地上に発生する。セミ(ツクツクボウシなど)の幼虫の頭部から1〜数本の不規則な円柱状の柄を出し、頂部に瘤状の分生子塊をつける。柄は淡黄褐色で地上部の長さ2〜3cm、径2〜3mm。全国的に普通種とされる。
 

2004年8月23日 京都市西京区 Aug. 2004. Kyoto.

2004年8月23日 京都市西京区 Aug. 2004. Kyoto.

分生子形成細胞 phialide

分生子 conidia
●参考文献 References (1), (2), (3), (4), (8),

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