笹ゆり



淡い紅色の花弁が、周囲の色濃くなったみどり葉のなかで引き立ちます。山の野道を歩く傍らに麗しい姿を見せます。日本古来の百合の花として神事にも使われ、山桃(漢名:楊梅)とともに古くから親しまれています。ヤマモモの実が熟すころに咲きます。

この写真は2000年に撮ったもので、公開したのは2003年の同じ季節でした。地元の人の話では、最近、ある人が笹百合を移植したいと、採りに来たそうです。「昔はあぜ道に群がって咲いていたけれど、根ごと掘り起こして行く人がいて、最近はめっきり少なくなった」とのことです。自生したままで眺めてほしいものです。
 (撮影=2000年6月18日、長岡京市浄土谷で)


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