竹彫刻


一本の竹を彫る

 かつて竹は、建築材料として重宝されてきました。土壁の下地、床の間の飾り材など。いまは実用的な和風建材として忘れられようとしています。竹箒、竹竿など日用品も然り。言葉すら使うときが減りました。
 竹を材にした近藤敏和さんのきめ細かな彫刻です。一木ならぬ「一竹彫り」で、鎖模様を彫りだす細やかな作業は注意深さと根気が伴います。

(京都市東山区「西利ぎゃらりぃ」で、2005年8月27日)


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