美山町の北西部にある
小さな集落、神谷地区(15世帯)にこのほど、直径約4bの大きな水車がお目見えした。水車を備え付ける水車小屋も上棟され、今夏には静かな山里に、リズミカルに水音を刻む水車と、コットンコットンと米を突く杵音が風情を加える予定。
水車づくりは、昨年の
地区の会合で、「区民に元気が出るよう、かつて回っていた水車をシンボルにして、グリーンツーリズムに取り組もう」という意見が出たのがきっかけ。区民らが、今年2月末に「水車の郷で交流する会」を結成し、準備を進めてきた。
都会暮らしをする地元ゆかりの人たちを頼りに、都市住民の賛同者を募り、会員は、地元10人、京都市や大阪市など14人の計24人とその家族に広がった。
水車や小屋など、設計からすべて素人集団の手づくり。週末や祝日に都市住民も駆けつけ、作業に取り組んだ。小屋は、地区内の川沿いで建設されている。2日には関係者が集まり、上棟式を行った。
将来は、水車小屋周辺を公園にして宿泊可能な建物も備え、「元気な地域づくり」の拠点にする計画。会長の柿迫正紀さん(52)らは「週末区民を受け入れ、地域の未来日記をつづっていきたい」と意欲を燃やしている。
(写真説明:上) 備え付けられた直径4bの水車(美山町豊郷・神谷地区)
(写真説明:下) こんなに大きく取り上げられました< |