JBIC(国際協力銀行)と外務省のヒミツ主義にNO!
コトパンジャン・ダムODA借款契約書などの開示を求める
情報公開 国際キャンペーンにご協力を! |
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■ JBICと外務省がODA借款契約書などの公開を拒否し、審理を妨害
コトパンジャン・ダム裁判の第4回口頭弁論(11月13日)において、原告側は、被告が公開を拒んでいる重要文書の公開を強く求めました。ダム建設資金の供与にあたってJBICとインドネシア政府との間で交わされた「円借款供与契約書」やダムの「詳細設計報告書」などです。裁判所もこの要求を正当と認め、被告側に提出を促しました。ところがJBICは「外交問題」を理由に借款契約書の公開を拒否し、外務省もそれを後押ししており、他の資料についてもかたくなに公開を拒んでいます。
どうして借金の証文(借款契約書)が外交問題になるのでしょうか。そんなバカな話はありません。本当の理由は、これを公開すれば「コトパンジャン・ダムはインドネシアの国内問題で自分たちに責任はない」とする被告らの主張が崩れることにあるのです。
借款契約書には、資金供与にあたって日本側で確認すべきとされていた「融資3条件」(@住民による移転への同意、A補償条件への同意、Bスマトラ象など環境保護への配慮)が含まれます。にもかかわらず、コトパンジャン・ダム建設は住民や自然環境への配慮がまったくなされないまま資金が拠出され、強行されたのです。契約書を公開すれば、日本の援助機関の責任が具体的に明らかになります。この融資3条件は国会などで概要が明らかにされているものの、正式な文面はいまだに闇の中です。
■ 情報公開を求めるキャンペーンにご協力を!
ODAは私たちの税金や郵便貯金から拠出されているにもかかわらず、その使途について国会での議論や市民によるチェックのシステムがなく、従来から極端な秘密主義のもとに進められてきました。私たちは、この裁判を通じて、こうしたODAのあり方を変えていきたいと思います。
私たちコトパン・サポーターズ京都は、JBIC(国際協力銀行)とその後ろ盾である外務省に対して、コトパンジャン・ダムODA借款契約書の即時公開を求めるキャンペーンを呼びかけています。メール、FAX、電話など、様々な手段を通じて皆さんの声をJBICと外務省に届けてください。ODAの秘密主義を正し、公正な裁判を求めるこの運動に、ご協力をよろしくお願いします。
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【要望先】
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(日本語) (英語)
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【送信メール文案】
もっとも重要な円借款契約書と詳細設計書の被告3者宛て文案です。
宛先をしぼる、内容に変更を加えるなど、必要に応じて修正してご使用ください。
コトパンジャン・ダム建設に関わる円借款供与契約書、詳細設計書など重要文書を開示してください
宛先:
外務大臣 川口 順子 殿
外務省経済協力局長 古田 肇 殿
国際協力銀行総裁 篠沢 恭助 殿
東電設計株式会社代表取締役 今藤健征 殿
東京地方裁判所で係争中のコトパンジャン・ダム裁判において、原告側は、コトパンジャン・ダム建設プロジェクトに関する重要文書を開示、提出するように、繰り返し求めてきました。第回5公判では、裁判長が事実上の提出勧告を行ったにも関わらず、あなた方はそれらの文書の提出を拒否し続けています。
原告側が開示、提出を求めている文書は、いずれも裁判進行のうえで必要な資料です。特に、融資3条件の具体的な文言が記された円借款契約書と詳細設計書は、コトパンジャン・ダム
プロジェクトの根幹をなす基礎的資料であり、訴訟の進行に必要不可欠です。これらの資料を欠いたままでは公正な審理は望めません。裁判の被告として、あなた方は公正で迅速な訴訟進行に積極的に協力する義務があります。
ODA(政府開発援助)には税金や郵便貯金など一般国民のお金が使われており、援助活動の透明性と民主的運営を保証することは援助機関の当然の責務です。国民に広く情報を公開することを通じて、行政活動のアカウンタビリティと透明性を確保することは、情報公開法などに明記された政府・行政法人の義務でもあります。事業の正当性、妥当性を第3者が客観的に判断できること、そのために判断の材料となる情報を幅広く公開すべきであることは当然です。以上のことから、私はあなた方に対して、コトパンジャン・ダム建設に関わる円借款供与契約書と詳細設計報告書を直ちに開示することを求めます。
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