イヤイヤ訪ねた世界遺産だったけど ―アジアで見つけた夢の足跡― 〈目 次〉
 旅のはじまり
 第1章 「似て非なる国」再見の旅―韓国
韓国への思い 浴びせられた罵声
いざ、韓国へ 北の韓国
禅寺と勘違いした韓国王宮 海印寺へ
「日帝」の遺物 慶州は新羅の都
韓国寺院との対面 終わらない韓国の旅
葬り去られた百済の歴史
 第2章 宗教のかたちと民族のかたち―インドネシア
シンガポールの昭南旅館 バリ舞踊とヨーロッパ
脱亜入欧のショップハウス バリ人気質の来し方行く末
消されたチャイナと消せないチャイナ 大きな島と小さな島
国はいったい誰のものか ボロブドゥールのイスラム娘
バリ島のマクドナルド 鋭角的な寺院群
寺院というエクステリア 仏教とヒンズー教の相克
王立宗教裁判所 奪われた歴史ドラマの主役の座
 第3章 文明の系譜は今どこへ―カンボジア
プノンペンの記憶 七カ月ぶりのプノンペン
シェムリアップの村人 トンレサップの暮れ色
アンコールという被写体 写真の中のアンコールへの旅
カンボジア唯一のビーチリゾート 再びヒンズー教と仏教の関係について
ポルポト時代の生き証言 アンコール文明の衰退
リゾートの廃虚
 第4章 微笑みの国の舞台裏―タイ
発熱アジアが迎えた試練 内陸の島アユタヤ
魔都バンコクのイメージ アユタヤ王朝前半を飾った遺跡群
遅れてきた大国 アユタヤ中期のビルマの侵攻
バーツショック後のバンコクにて ロッブリーに眠るアユタヤの秘密
黄金の仏塔を支える者 近親憎悪か征服欲か
山田長政の通った道
 第5章 変わらない、という豊かさ―ラオス
アジアでいちばん静かな首都 ピーマイラオのハイライト
ビエンチャンから郊外へ 人間が暮らす世界遺産
ラオスとタイの切れない関係 「知られざる国」が発するメッセージ
新年初日のルアンパバーン
あとがき