韓国、インドネシア、カンボジア、タイ、ラオス アジア5カ国の世界遺産を訪ねた旅行記 |
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新評論刊 本体2200円+税 ISBN4-7948-0531-4 版元・新評論のホームページへ ジャンプ後 「2001年7月」をクリックしてください。 |
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本書は、アジア世界遺産の旅行記として、
■韓国 宗廟 昌徳宮 海印寺 仏国寺 ■インドネシア ボロブドゥール寺院遺跡群 プランバナン寺院遺跡群 ■カンボジア アンコール遺跡群 ■タイ アユタヤと周辺の歴史地区 ■ラオス ルアンパバーンの町 以上5カ国・9カ所の世界遺産を紹介しています。 筆者が旅した1995年〜1999年という時期、アジアは、空前の好景気から、一転して通貨危機という試練を経験、そして景気低迷からなかなか抜け出せないという「激動の時代」にありました。 本書は世界遺産の旅行記ですが、その道中の些末な出来事もできる限り書き記し、アジアの各地において肌で感じた「激動の時代の空気感」を再現したいと思いました。 刹那的な経済の浮き沈みと「世界遺産」との対比。その中で筆者が感じたものは、 「経済的には途上国といわれるアジア。グローバル経済の嵐に翻弄されたアジア。だが、このアジアという地域は、かつて偉大なる文明を築き上げた地域であった」 ということでした。 当初、歴史にまったく興味のなかった筆者にとって、世界遺産は「干からびた文明の化石」にしか思えませんでしたが、実際に現地に赴き、世界遺産の壮大さや精緻さを目の当たりにすると、その世界遺産を生み出した国の過去と現在について、思いを馳せずにはいられませんでした。つまり、物言わぬはずの世界遺産は膨大な情報量を秘めていたというわけです。 そして気が付いたことは、世界遺産は、世界遺産そのものに興味がない人間にとっても、その国の歴史や文化を理解するための糸口になるのではないかということでした。 「世界遺産の本」ではありますが、アジアの過去と現在についてのあらましがわかる「アジア入門書」あるいは「素顔のアジア見聞録」となることをめざしました。 2001年7月25日 『イヤイヤ訪ねた世界遺産だったけど』著者 大西剛 |
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