先物によるヘッジ戦略に使用する売り建枚数だが、これは以下のように計算する。ここでは、日経平均先物を使ってポートフォリオ(現物)の価値をヘッジする戦略を想定した。
例えば、ヘッジしたいポートフォリオ(現物)の価値が1700万円で、日経平均先物価格が17000円なら、1にヘッジ比率を掛けた値が先物市場で売るべき枚数。ヘッジ比率が1なら、先物市場で1枚売ればよい。
ヘッジ比率は収益率(リターン)を回帰分析して推定される。
と定義され、実際の計算では、
の自然対数を使用。この自然対数値は日々の収益率が小さいとき十分に収益率に近似し、対数正規分布するため統計学的に処理しやすい。また、この方法は理論的には正確な予測結果を保証する。