米国産大豆オプション
(行使価格25000、残存日数164日、短期金利0.04%)
ボラティリティーのリスク
目で見るオプション取引
プレミアム(Premium)
- 大豆の先物価格(原資産価格)とボラティリティーを動かし、プレミアムがどのように変化するかを目で見る。
- 先物価格が上昇すると、コールのプレミアムは上昇する。
- 先物価格が下落すると、プットのプレミアムは上昇する。
- ボラティリティーが上昇すると、プレミアムは上昇する。
- ボラティリティーはリスクの尺度である。リスクが大きいとプレミアムは高くなる。プレミアムとは英語で保険料のこと。リスクが大きいと、保険料は高くなる。
- デルタはヘッジ比率である。
- 実践的には、デルタの絶対値が役立つ。デルタの絶対値はオプションがインザマネーになる確率である。
- コールでは先物価格が上がると、デルタの絶対値は1に近づく。
- プットでは先物価格が下がると、デルタの絶対値は1に近づく。
ガンマ(gamma,Γ)
- ガンマは先物価格の動きに対するデルタ(Δ)の変化。
- ガンマが大きいほど、先物相場の変動に対するデルタの変化も大きい。
- アットザマネー近辺で、ガンマは最大になる。この場合、ほんのわずかな相場の動きでも、ヘッジ比率のデルタが大きく変化するため、ヘッジが困難になる。
- ボラティリティーが上昇すると、ガンマは下降する。
弾力性・オメガ(omega,Ω)
- 弾力性(elasticity)とは、オプションのレバレッジ効果。
- プットの場合、デルタと同様、弾力性は負の値になる。プットのプレミアムは相場が下がると高くなり、プットと相場は互いに正反対の方向に動くからである。
- 例えば、コールの弾力性が6の場合、先物価格が1%上昇すると、プレミアムが6%上昇することを意味する。プットの場合は逆で、弾力性が-3なら、相場が1%下落すると、プレミアムは3%上昇する。
- インザマネーになるほど、コールの弾力性は1、プットの弾力性は-1に近づく。
- ボラティリティーが上昇するとプレミアムも高くなるため、弾力性の絶対値は小さくなる。
- アウトオザマネーのオプションほど、レバレッジ効果が期待できる。
デルタヘッジなどの意味については、村中健一郎 著「初めてのオプション理論・もうオプションなんかこわくない」を参照してください。
Copyright 1999 Ken Muranaka