ずばり言って、オプション取引のリスクは目で見ることができる。オプション取引では、以下のリスクを見る。
オプションの価格はプレミアムと呼ばれる。プレミアムは相場の動きにともなって変化する。
プレミアムを決定する要因の中では、もっとも影響力が大きい。スペースを使うとインプライド・ボラティリティー(IVと略す)が得られる。これは市場がみる相場の変動性である。IVが大きいと、相場の変動性は大きく不安定で、プレミアムが高くなる。換言すると、「相場の動きが大きく不安定 -> リスクが大きい -> プレミアムの上昇」ということである。英語でプレミアム(premium)とは、保険料を意味する。
オプションは現物の株式などと違って、ある一定期間における権利の売買である。このため、オプションは資産ではあるが、消耗資産(wasting asset)である。オプション取引は時間との勝負で、プレミアムは時間の経過とともに目減りする。これをタイムディケイ(時間的価値の減少)という。
以上の他、厳密に言うと、金利動向や配当性向などもリスクに含まれるが、以下の場合でない限り無視してもよい。
米国産大豆オプションを例に、ビジュアルオプションを使ってオプション取引のリスクを目で見てみよう。