1996年9月28日(土)

「bashに関する報告」

bashのコンパイルに関して重要な指摘を鈴木克宗@電通大さんから頂 きましたので公開しますm(__)m。

  1. コアダンプについて

    わたしの所では再現しなかったのですが、以下の条件で実行するとコ アダンプする(事が有る)そうです。

    上記の現象を回避する為に free() を呼んでいる所を以下の myfree() に置き換えれば良いとの事です。

        ==== myfree.c =================================
        #undef free	/* free がマクロでない事を保証 */
        void myfree(p)
    	void *p;
        { if (p) free(p); }
        ===============================================
        
  2. makeargs.sh について

    bash のパッケージにある makeargs.sh で awk を使用してるのですが、 Minix/X68k には標準では awk が有りません。代わりに(かなり機能制 限された)bawk というのが有りますので、

    $ ln bawk awk
    とすると良いでしょう。又は
        if test -f /usr/ucb/whoami; then
          WHOAMI=`whoami`@`hostname`;
        else
        
    という箇所を
        if test -f /usr/bin/whoami; then
          WHOAMI=`whoami`@`hostname`;
        else
        
    としても良いそうです。(但し、私の環境には hostname コマンドが見当 たりません(^^;。そのような場合は直接適当なホスト名を書き込んでも良 いと思います)

  3. varargs.h.cdif.gz について

    私が公開したvarargs.h.cdif.gzに関してですが、(v*printfに関する) プロトタイプ宣言を取り除いてしまうのは `gcc -mshort' の時等に問題 と成るかも知れないそうです。stdio.hに合わせた宣言にするべきとの事 です。

    varargs.h.cdif.gz(第2版)

  4. パッチ(bash.cdif.gz)の利用方法について

    bash.cdif.gzの当て方ですが、

    1. cd bashのソースディレクトリ
    2. patch -p1 < bash.cdif.gz

    の様に `-p1' オプションを付けて patch を起動して下さい。


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