吾輩の手術から死まで!
◎平成21年1月29日(木)、吾輩は悪性と思われる胸に出来た腫瘍の摘出手術を受けた。大小二箇所を切開する手術であったが無事終了し、病院で一泊する予定が、余りうるさいので院長が母親に連絡、引き取りにきてもらった。水は飲めんし、飯は食えんしで、大変な苦痛でわいわい騒ぐし、親父がこらえきれず、死んでもかまわんと、早々と水を飲ましてくれたので、まあ一息ついて、暫く休むことにした。禁止されていたが、翌日からもう散歩に出たわ。この程度の手術くらい屁みたいなもの、元気一杯です。
◎2月中旬、結果を診てもらいに病院に行ったところ、上の方の縫い目が繋がらず、局部麻酔による再手術になった。暴れ過ぎた罰でしょうか。今はもう大丈夫です。腫瘍は肥満細胞腫というもので、かなりの悪性らしいです。
◎5月に右腕の方の胸に2カ所腫瘍の転移が見られたので再手術しました。完璧には治らずまた何処かに出るそうです。吾輩ももう終りか?
◎7月中旬に食欲不振、嘔吐など原因不明の病気に罹る。二日間何も食せず、寝たままで、親父は「もうあかんやろ」と泣いたという。娘曰く「熱中症やから水でもかければ」と。三日目に突如起き上がり「飯食わせ」というと、みんな驚いて「何やったんやこれは」と。やっぱり熱中症やったか、まあ何でもよい、元気になったんやから。ところが薬が合わなかったのか、手術したところの胸やお腹が内出血のように赤黒くなってしまった。さらに右腕や腹部に水膨れのような症状が出た。そのため首筋や背中に数カ所腫瘍の転移が認められたので、三度目の手術の予定が、見合わせることに。抗生物質を飲む。そのうち腫瘍が徐々に小さくなってきた。手術しないでいけそうです。ラッキー!
◎しかしながら吾輩も徐々に衰えが目立つようになってきた。散歩もやっとのこと、元気な頃は一時間も一時間半も親父やおふくろを引っ張り回したが、もう近くに行くのが精一杯です。そろそろ幕引きの時が近づいてきたようである。
◎12月13日の日曜日、朝5時20分、吾輩は天国に召されました。右腕の付根のリンパ腺が腫れたり、全身に十数カ所の腫瘍ができてしまいました。土曜日の午後4時頃から日曜日の午前5時頃までの間に、10回位嘔吐しました。もう足腰が立たず親父が寝ずに面倒を看てくれました。有難うございました。さようなら。
◎ついにこの子も亡くなりました。肥満細胞腫の転移の速度は早く、やはり術後六ヶ月程度の命でした。しかし元気な状態から、たった二日で最悪の状態にまで転落してしまう、この肥満細胞腫とはいったい何者なのでしょうか?もう二三年生きて欲しいと思っていましたので、残念でなりません。合掌。 |