クリスチャンになった夫に向かって語る妻の言葉



クリスチャンになった夫に向かって、
・・「前だったら結婚しなかったわ。」・・

どうも信仰というものを、
人間的に弱い者がするもののように思っているのかもしれません。
精神的な弱さや、何かに頼るという弱さや・・・・、
神がかりに見えるのかもしれません。
神がかった人とはお付き合いしなかったのに・・・。
なんだか変わってしまった夫に戸惑いを覚えているのかもしれません。

キリスト教の信仰を、
そちらに走ってもらいたくないものの一つのように見ているのでしょうか。
信仰が神がかりや非科学的な態度だと思っているのでしょうか。
信仰が日常の暮らしの足を引っ張っているとでも思っているのでしょうか。

何が夫を変えさせたのか・・・・・。
それが分かれば・・・・・とさえ思ってくれたなら・・・・と夫は思っているはずです。

夫は思っています。
自分の弱さ愚かさに気づいてこそ、信仰に目覚めるのだと。
その愚かさ弱さから抜け出そうとして、あがき始めたのです。

人間が基本的に弱く愚かな存在であること、
愚かで弱い存在だから、
何ものにも変えがたい絶対的で高い価値観に信頼をよせることができるのです。
それは、見えないものへの信頼かもしれません。
妻から見れば、なにか情けないように見えるかもしれませんが、
しかし、信仰というものは、
明るい未来を見通せるものなのです。少なくとも。

「 だれも自分を欺いてはならない。
もしあなたがたのうちに、自分がこの世の知者だと思う人がいるなら、
その人は知者になるために愚かになるがよい。」

(新約聖書・コリントの信徒へのパウロの第1の手紙・3章18節・口語訳聖書)

少なくとも、夫は自分に正直に生きようとしているのだ。
今まで見えていなかったものが見えはじめたのだから。


北白川 スー

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Wrote up on January 08, 2009.