クリスチャン同士の結婚



結婚というものを考えるとき、その相手とは、一生ともに人生を共有し、
同じ屋根の下で一生ともに暮らし過ごすわけです。
相性とか価値観とか感性というものが極端に違えば、
いずれ何がしかの問題が起きてきても不思議ではありません。
宗教というものを考えてみても、
異なる信条の者同士の結婚ともなれば、
それは将来にわたる不安材料の一つとして見ることができます。

日本の暮らしは「家の宗教」と言われるほど家々には代々守り伝えられている、
人生の節目節目における、
誕生・学齢・成人・結婚・普請・病気・災害・葬儀・法事・という祭ごとが待ちかまえています。

ですから、夫婦間の宗教の違いというものは、
暮らしの中で大きな比重をしめ、人間関係に大きな影響を与えています。

パウロは次のように語っています。
「あなたがたは、代価をもって買われたのです。人間の奴隷となってはいけません。」
(新約聖書・コリント人への第1の手紙・7章23節・新改訳聖書)

「キリストは、自由を得させるために、私たちを解放してくださいました。
ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わされないようにしなさい。」

(新約聖書・ガラテヤ人への手紙・5章1節・新改訳聖書)

キリストを信じて神の子とされものが、
結婚によって、再び奴隷のくびきにつながれてはならないのです。
クリスチャンでなくとも結婚は人生を共有するものです。
とすれば、同じ信仰、同じ価値観、同じ感性のもとで結婚生活を送ることが最も良いはずなのです。

クリスチャンならば、
イエス・キリストを信じて救くわれた者同士の結婚というものが望まれるのです。

しかし日本は、クリスチャンの数か極端に少なく、
日本の人口約1億2700万人の中のわずか51万人がプロテスタントのクリスチャンです。
比率にして0、4パーセントです。
カトリックやその他のキリスト教関係団体を入れても、1パーセントというところです。

プロテスタント同士で結婚したいも思うなら、
その51万人の中から、それも日本全国あわせて51万人ですし、
老若男女あわせて51万人なのですから、
その中で結婚をひかえる年齢の者が出会うチャンスともなれば、
それはそれは非常に小さな数字になることでしょう。

結婚相手さがしともなれば、
府県の境を越え、教派や教団のへだたりを越えて捜さなければならないことでしょう。
ところが、日本のキリスト教界では、教理や教義の違いによる教会同士のへだたりも大きく、
教会同士の横のつながりも希薄なのが現状なのです。

その中で結婚相手を捜すとなると、それは深刻な状態と言わざるをえません。

そのような日本のクリスチャンの状況から生まれてきたのでしょか、
「クリスチャン結婚支援センター」という法人もあります。
クリスチャン同士の出会いから結婚に至るまでを総合的にプロデュースする支援センターです。

キリストの福音を広め伝えるためにも、クリスチャン・ホームの役割は大きいはずです。
祝福されたクリスチャン同士の結婚というものが普通になるように望みたいものです。


北白川 スー

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Wrote up on October 11, 2005.