クリスチャンの結婚・非キリスト教的生活



キリスト教の信者と未信者との結婚というケースについて書き続けています。
今回は、視点を少し現実味のあるものに変えてみましょう。

クリスチャンは、この結婚によって、現実の問題として、
未信者すなわち非キリスト教的な人と生活を共にしなければならなくなるわけです。

イエス・キリストを自分の主人とすることを心に決め、
洗礼まで受けた信者が、
結婚した途端に非キリスト教的な生活に逆くもどりしてもいいのだろうかということになります。

そうしなければ、新しい生活に必ずと言っていいほど荒波が立つ可能性が高くなるわけですから。
ただ、これからの新しい生活の中で、
どれだけキリスト教的でいられるのか、
どれだけ信仰を守ることができるのかということが問題になるわけです。

では、どうすればいいのでしょうか。
信仰は、何かを我慢して生きていくことでしょうか、決してそうではありません。
信仰というものは、人間的な部分で判断するものではないのです。
生きていく過程の中で、その人の存在と共にあるもの、
それがイエス・キリストに対する信仰なのです。
仮にもクリスチャンであるという重荷を背負って人生を送っていくとすれば、
それは自由を獲得したことにはならず、ましてや解放をば意味しません。

クリスチャンであるということは決して重荷ではなく、
解き放たれた者、自由になった者を意味するのです。
キリスト・イエスによってもたらされた自由が、
この結婚によって他の人の意志によって裁かれかつ制限させられるのでしょうか。

信仰ある者と無い者との結婚によって、信仰ある者の心が束縛されるはずがありません。
またあってはならないのです。
なぜかと言えば、信仰ある者は主イエスにあって自由なのですから。

この結婚によって、仮にも何かを期待されているならば、
何か世俗的な富や地位や名声や名誉を期待されているならば、
それはお門違いです。
また、この結婚によって人脈や経済的な利益を受けることを期待するならば、
クリスチャンはそのようなものからは解放されているし、
そのようなものに対して執着心はありません。

またこの結婚によって、影響を与え、または影響を受けるとするならば、
そのことによって混乱や困難な状況が生まれてくることがあっても、
それはそれで甘んじて受けなければならないのです。

クリスチャンは、そのような富や困難というものとは比べることのできない、
まったく別の恵みに目が開かれており、そしてその恵みを自分のものにしているのです。
その恵みゆえに、信仰によってもたらされる困難にも忍耐を持って耐えて行くことができるのです。

聖書・バイブルは次のように語っています。
「あなたがたは、世にあっては患難があります。
しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」

(新約聖書・ヨハネの福音書・16章33節・新改訳聖書)

信仰ある者の立場というものは、イエス・キリストの十字架の出来事によって、
すでに恐れは打ち負かされてしまっています。
恐れることはありません。
これれからの暮らしの中で悩みごとが起きても、
勇気を出しなさい、すでに世には勝っています。と語っています。

「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ。」
(新約聖書・マタイの福音書・8章33節・新共同訳聖書)
とイエス・キリストは私たちに問いかけておられます。

これからの人生には、思いもよらないことが起きてくることでしょう。
しかし、キリストは、あなたと共におられるのてす。
ただ信仰によってのみ生きるのです。

互いに向きの異なる者どうしの結婚です。
混乱が起きてこないことのほうが不自然です。

これから、さまざまに心配の事、困った事が起きてきて、否応なしにそれに振り回されることでしょう。
しかし、イエス・キリストは、
それにも増して多くの困窮の中にある人たちに対して
惜しみない愛を注がれていることを忘れてはなりません。

信仰ある者は、イエス・キリストの「中」に存在するものであり、
そうでない者は、イエス・キリストの「外」に存在するのですから。

「いつも主にあって喜びなさい。
あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい。
主は近いのです。
何も思い煩わないで、
あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願によって、
あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、
あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」

(新約聖書・ピリピ人への手紙・4章4〜7節・新改訳聖書)


北白川 スー

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Wrote up on February 06, 2005.