1パーセントの悲哀・結婚



親の世代が、息子や娘たちの世代へ福音を伝えなければならないもう一つの理由。
夫婦のどちらか片方がクリスチャンの家庭に育った息子や娘が、
キリスト信仰を持つようになり洗礼まで受けたとなれば、
クリスチャンの親としての喜びはとても大きいものです。

しかし息子が娘がクリスチャンになって、親としての新たな悩みが増えることになります。

同世代のクリスチャンの友人がたくさんできて、
あとは同じ信仰のある相手が見つかり信仰に根ざした幸せな結婚をして欲しい・・・・と。

しかし日本は、世界でもっともクリスチャン人口の少ない国なのです。
お隣の韓国ならクリスチャン人口は30%を越えていますから、
それなりに出会いの機会は恵まれています。
アメリカならその6割がクリスチャンと言われています。
またその6割がプロテスタント、またその6割がメインラインと呼ばれる主流派の教派に属していて、
そのメインラインと言えば、メソディスト、バプテスト、ルーテル、聖公会、長老派、会衆派などです。
ここにいたれば、カップルの片方がプロテスタントで片やカトリックともなれば、
この結婚は両家にとって大問題となります。
また教派を越えた結婚となれば、それなりに問題とされるようです。

なんだかとてもうらやましい話しです。
でも、わたしたちの日本となれば、クリスチャン人口はわずか1パーセントと言われています。
その中でプロテスタントともなれば、
全国で約8000の教会があり、平均40名の礼拝参加者がありますから、
日本人口に占めるプロテスタントのクリスチャンの数ともなれば、
ごくわずかの、約0.3パーセントということになります。
そのわずかなクリスチャンの中で、
結婚をひかえた適齢期の若者となれば、それはそれは気が遠くなるほどわずかなのです。

クリスチャン同士の夫婦であるほうが、
同じ信仰に根ざした家庭生活であるほうが良い結果をもたらすことを、
夫婦のどちらか片方だけがクリスチャンという親としての経験からして知っています。
ともなれば、あとに残された方法は、息子や娘と同世代の若者にたいして、
イエス・キリストの福音を伝える働きを、親自らが始めなければならないのではと思うのです。
それがクリスチャンでなくとも親心かもしれません。

「あなたがたは、信仰のない人々と一緒に不釣り合いな軛につながれてはなりません。
正義と不法とにどんなかかわりがありますか。光と闇とに何のつながりがありますか。」

(新約聖書・コリント人への第二の手紙・6章14節・新共同訳聖書)


北白川 スー

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Wrote up on June 16, 2005.