魚の素揚げ煮
おばさんの作り方を復習
魚のアラや、山盛りで安く売っているような魚、それをブツ切りにして、そのまま揚げる。もうどうしようもないような、力もなく茶色になってしまった油をためておいて使う。魚の身が黒く網目になるくらいまでよく揚げ、お湯をかけて油抜きをする。これをたっぷりの水とわずかの醤油だけで煮る。…(味は清汁の倍くらいの濃さ、好みでショウガのうすぎりやトウガラシを入れます。煮立ったら魚を入れ、一五〜二十分にて味をしませます)。コトコトと時間をかけてできあがったのは、魚は嫌いだという人でも喜んで食べてくれる。甘辛く煮つめれば、お弁当のおかずに最適。揚げたままの魚は冷蔵庫で七〜十日は保ちます。
アジだったら丸ごとよく揚げ、油抜きしたのを、たっぷりのダイコンおろしと醤油だけで煮る。細長く切ったネギをたっぷりのせて仕上げる。
私、実をいうと、青い魚はひと切れも食べないの。アラなんかもまったく。小さいころ、私が食べないもんだから、父がおこって、一ヶ月くらいおかずをくれなかった。漬け物だけでご飯を食べていたら、ついに学校でひっくり返ってしまった。それで、恥ずかしいことをしてくれた、親不孝だってこてんぱに殴られ、あげくのはて嫌いな青い魚をムリヤリ口に押し込まれた。それをもどして寝込んでしまったから、さすがに父も「食べろ」とはいわなくなったけれども、以来、拒絶反応を示し続けているの。
店をやるようになってからは、もう割り切って、「これはおいしいのよ」なんて、お客様に勧めて、お客さまも喜んでたべてくださる。おかしいわねえ。
●準備
・サカナのあら(魚屋さんで安く売っています)
・同割り醤油
・生姜
・ネギ
今回は、いわしとブリのあらを使いました。
ぶりのあらと鰯をぶつ切りにする
油で素揚げにする
表面が茶色になるまで揚げる
生姜を用意する
お湯をかけて油抜きをする
これをたっぷりの水とわずかの醤油だけで煮る。…(味は清汁の倍くらいの濃さ、好みでショウガのうすぎりやトウガラシを入れます、今回は醤油の代わりに同割り醤油を使いました)
出来上がり