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updated 11/**/99

雷とHDとIDEとSCSIとCD-Rの複雑な関係



11月某日 この歴史も3ヶ月抜けてしまった。殆ど読んでいる人もいないと思っていたら、知人から「南沙織から進んでないぞ」と叱られた。曲がりなりにも公開しているんだから三日(三年?)坊主ではいかんと反省する。 しかし、この3ヶ月間はハードとしてのパソコンにとって激動の時代だったのだ。

始まりはである。 今年の夏は暑さも長く続き、ことのほかが激しかった。ある日、京都三条の木屋町周辺を夜の11時過ぎ雷雲が覆いバシバシとが落ちた。どうしようかなあ、と思いながらインターネットで接続し続けていると突然停電したのである。 回りを見ると全てのビルから灯が消えている。こんな事もあるのかと感慨深く見ているうちに回復した。 しばらく待って、が東へ移動していく音を確認してから電源を入れたのだ。当然のごとくSCANDISKが始まった。 しかし、CドライブをSCANしている時になんと再び停電したのだ。 これにはビックリ。 もう、その日は起動するのはやめたのであった。

それからである。起動する度にSCANDISKを始めるようになった。なだめすかしながら使っていたがついに、一月後、SCANDISK2時間もかかる上に「物理的な損傷が存在します」とのメッセージが現れるようになりハードディスクの交換を決意した。

この時に小生の無知が明らかになったのだった。 IDEでは増設HDはレジストリに書き込んで認識するものだったのだ。(@_@)

CドライブのつまりマスタのHDのデータをひたすら増設してあるHDに移し終えた小生は、物理的損傷のあるHDを外し、新しい8G HDを装着し電源を入れ、いつものようにWindows95をインストールしたのだった。起動してエクスプローラで見ると増設してあるHDが見えないではないか。 こまった。
ということで、各種のつまり、いろいろと作ったデータが全く活用できなくなってしまったのだ。
このことを認識できるまでに1週間はかかっただろう。 理性は納得しても小生のはなかなか納得できなかったのだ。
この増設分の大量のデータがはいったHDはそのままいつか復旧出来る時までそのまま冷凍される事になった。
レジストリを必要としない、DOSみたいなものがあればいいんだけど。でもFAT16だからなあ。しかし、世界中でこの問題は起こっていると思うんだが。

とりあえず仕事用に再構築するのに忙しく、ネットサーフィンなどはまるで出来なかったし、ホームページも殆ど更新できなくなってしまった。


11月某二日 PC-UNIXに挑戦してみたくなった。
友人とサーバーを建ててみようと相談する。 マシンはもう旧旧旧型の9821Xs+AMD586である。
98用ではFreeBSDが積極的に対応しているので決定である。 友人の家にマシンを持ち込む。マシンパワーが低すぎて実用にならないときは元に戻すために内容をバックアップする事にした。
11月某三日 内容をCD-Rに焼き込む事に決める。
ということで、ショップを探し回ってCD-Rを買い込む。 南沙織を試し焼きしてからいきなりバックアップに挑戦する。 CPUパワーが限界ギリギリの低さなので等速で焼き始めたがこれが遅い。一晩、ほっておくことにした。
11月某四日 9821Xsの外付けSCSI HDGW400Cに繋ぐためにSCSIボードを購入する。繋いでみたら内容が見えない
調べてみると、NEC PC98シリーズDOS/VではHDのフォーマットが違うのだ。
急いで友人に電話して、まだFreeBSDを入れないでくれと頼んだ。 彼の家にHDCD-Rを持っていき、バックアップを取る。 彼の家にはいつも夜中の12時過ぎにしか行けないのが困りものである。
11月某五日 小生もFreBSDなるものを勉強する事を決意する。
SCSI HDが一つ余っているわけで、これを使う事にする。 でも、1GBしかないんだよね。 4年前はすごいと思ってたんだけど。
仕事場のG6-266HDをつないで起動する。 BIOS updateが終わってモニタが暗くなり、暗くなったままである。 これはシステムが入っていないドライブから起動しようとする時の症状に似ている。 再起動させてモニタを見ているとSCSI機器の読込時にHDを( C DRIVE) と規定しているじゃないか。 どうしてだ?
SCSI HDの電源を落としたら、Windows95が起動できた。 でも、困った。
BIOSを見るとBOOTの画面にHDの選択が出てきた。 ひとまず、IDE HDを選択して再起動させるのだ。 SCSI HDは( D DRIVE )と読み込まれていく。
一応、HDの増設には成功したんだがこれでいいんだろうか。
この間、10回以上はBIOSの設定をいじり倒したので内心はビクビクしている。
SCSI機器の時はいつもはもっと簡単だったとおもうのだが。
11月某六日 BNN「FreeBSD 3.0 インストール&活用ガイド」を購入する。
PCを起動して、BIOS設定画面からCD-ROMBOOTに選ぶ。 CD-ROMを挿入して再起動するとインストール画面が出てくるので、本に書いてあるとおりに選択しながら進めていく。
[wd0],[da0]と2つのディスクが表示された。 [da0]を選んでどんどん進めていく。 わからない設定は飛ばして、インストールを終えた。
G6-266がリブートされたが、Windows95が起動した。 BootManagerはどこへ行ったんだろう。 どうも、SCSIのHDにBootManagerはインストールされているようだ。 とうとう、インストールをあきらめた。
同書には1台のHDに2つのOSをインストールする方法しか書かれていない。 PPPの設定とBootManagerの使い方がわかるまで本を読んで勉強するだけとなってしまった。
11月某七日 友人より、今回の計画のために購入したLANボードがFreeBSDで認識されないと連絡があった。
いきなり使った訳なので、ボードが悪いのか、FreeBSD(98)2.2.8が対応していないのか、設定が間違っているのかわからないのだ。


今日の教訓
無停電装置を持っていない時は、雷が遠くに聞こえてもすぐにパソコンの作業を終了させる事。
関西電力の能力に過度の期待を抱かない。
新しい作業を始める前に、綿密な情報収集をする事。
悲しみと共に教訓は増えていくのだ。



強行突破のCeleron533 へ続く

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