@ アーチェリーの特性 | |
アーチェリーは身体に障害のある人と障害のない人とが、ハンディキャップ無く対等に競技できる数少ないスポーツです。第二次大戦後、イギリスで傷痍軍人のリハビリとして、最初に取り入れられたスポーツであり、ストーク・マンデビル大会として現在も続いています。 | |
A だれにでも出来るスポーツ | |
アーチェリーは弓に矢をつがえて離すだけの最もやさしいスポーツであり、レクリェーションとして、誰にでも出来る最も適した運動種目といえます。運動者の体力に適した弓具を使用することによって、性別、年齢に関係なくいつからでも始められ、いつまでも続けることができます。 | |
B リハビリテーションとしてのアーチェリー | |
矢を射る時の姿勢として、背骨を正しく伸展し、胸部を拡張するなど、正しい姿勢を保つことにより、筋肉の伸縮性、筋力の増加、神経の機能向上、持久力・背筋力の増加につながり、それは内臓諸器官とくに呼吸器の機能向上に役立つと言われています。(筋肉の緊張と弛緩の反復運動は血行を促進し、緩やかで深い腹式呼吸は内臓の強化につながります)以上のような観点から、アーチェリーは身体障害者の筋力維持・増強や、神経のリハビリに最も大きな効果が期待出来るスポーツと言えます。 | |
C 知的障害者も参加できるスポーツ | |
アーチェリーは不安やいらつきがあっては的中させることができません、何よりも精神の安定と精神集中が必要です、そこで練習会や競技会へ参加することによって自然のうちに情緒の安定が養われます、それは落ち着きと精神的おおらかさを発達させることに役立ちます。アーチェリーの練習会などで身体障害者が知的障害者と共に活動することによって知的障害者が身体的発達の他に、知的発達.情緒的発達.社会的発達.道徳的.論理的発達など心身ともに健康で優れた人間形成がなされるという特徴も持ち合わせています。 | |
D 京都障害者スポーツ振興会でのアーチェリーの取組み | |
京都障害者スポーツ振興会は障害者の自立・社会参加への一環として今から20年前にアーチェリー競技を企画採用し、大会を開催、運営してきました。その後スポーツ人口は京都府内全域に拡がり現在では約150名の障害者が、アーチェリーを楽しんでいます。 全京都の障害者アーチェリー大会は日吉町の胡麻運動広場で毎年10月に約100名前後の選手が参加して開催しています。参加者達は一年間の練習の成果を思う存分発揮し競技を楽しんでいます。大会の特徴として、初めて競技に参加される方のために的との距離は、10M、15M、20M、を特別に設置し初心者でも楽しく競技できるよう配慮してあります、又、車椅子の部、上肢障害の部、下肢障害の部、聴覚障害の部、知的障害の部、の他に特に上肢障害者のために、特別種目としてボーガンの部を設定してあり、少しでも多くの障害者の方に参加して頂けるように努めています。その成果として、ここ十年間、京都から毎年全国身体障害者スポーツ大会に1~3名の選手を継続して送り出すことが出来ようになりました。 |
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E 競技練習介助ボランティアの募集 | |
京都障害者アーチェリー協会、運営委員会では介助ボランティアを募集しています。ボランティアの内容としては、練習会場の準備設営・競技役員・選手の介助などです。アーチェリー競技について経験の無い方でも構いません。18歳から50歳位までの方で障害者アーチェリークラブでの練習会のお手伝いができる方、一緒にアーチェリーを楽しんでみませんか?興味のある方は、事務局までご連絡下さい。 |