「つどい」を楽しもう(レイアウトとスポーツ)

『つどい』で楽しまれている主なスポーツについて

1.卓球
2.サウンドテーブルテニス
3.卓球バレー
4.風船バレーボール
5.ボッチャ
6.ジョイシャフル
7.トランポリン
8.サーキット
9.車いすハンドボール
10.3オン3(スリーオンスリー)
11.シッティングバレーボール
1.卓球
「つどい」での楽しみ方
 近年では卓球を楽しまれている方の競技レベルも向上し、つどいに参加されている方の中にも、競技性を求めておられる方もあり、その一方で、初めて卓球を楽しもうとされる方もおられます。
 卓球は相手プレーヤーとのラリーができる喜びを感じていただくことが大切だと考えています。特に初めて卓球を楽しむ方には、その卓球の楽しさを知っていただきたいと思っています。
留意点
 卓球を楽しまれている方の競技レベルや楽しみ方はさまざまであるため、スタッフは参加者の希望をよく聞き、参加者同士の組み合わせを作ったり、スタッフが直接相手をしたりしています。
2.サウンドテーブルテニス
「つどい」での楽しみ方
 ルール及び用具は、『日本障害者スポーツ協会編・サウンドテーブルテニスのルール』に準じています。正規のルールでは静かな場所でゲームを行いますが、つどいではねがいがあって次の2つの場所に卓球台を準備しています。まずひとつは、第1会議室です。ここでは静かな環境の中で「正規のルールでゲームを楽しんでもらっていたい。」というねがいです。またもうひとつは、第1競技場内の卓球コーナーです。多くの人の目に触れやすい場所に置いて「サウンドテーブルテニスのことを知ってもらいたいし一緒にプレーしてみてほしい。」というねがいと、空中をとんでくるピン球を打ちにくい人が転がることで少しでも打ちやすくなり「卓球を楽しんでもらえる人を広げたい。」という願いです。
留意点
 視覚に障害のある方とプレーをしますので、サーブを打つ前に、これからサーブを打つことを相手プレーヤーに知らせて返事をもらってからプレーを開始します。音を聞いて打ち合うのでプレー中は声を出してはいけません。プレーが終わってからお話をしてください。
3.卓球バレー
「つどい」での楽しみ方
 ルール及び用具は、『京都障害者スポーツ振興会編・卓球バレーのルール』に準じています。つどいでは、毎月卓球バレーの練習にこられる方や、卓球バレーをされるのが初めてという方など、さまざまです。まず卓球バレーの楽しさを知ってもらいたいという願いから、一部ルールを変更して行うことがあります。

 正規のルールの中からつどいで大事にしているルールは次の通りです。
ホールディング ・ラケットを使用して、ピン球を押すように打球すること。
ラケットの横をピン球がラケットに沿うようにして転がること。 
サポート ・ネットの支柱に当たること。
ネットに立ててあるアンテナより内側にピン球が当たること。
サーブ順    ・『京都障害者スポーツ振興会編・卓球バレーのルール』の順。
スタンディング ・いすから立ち上がってピン球を打つこと、または打とうとすること。
サーブブロック ・ブロッカーがサーブをブロックして相手に返すこと。

 参加者の中には、まず卓球バレーを楽しんでから次のスポーツを楽しむといった方や、初めて卓球バレーをされる方などもおられます。つどいでは、ボウリングや輪投げなどといった個人で楽しむスポーツも大切にしながら、複数で楽しむゲームの楽しさを卓球バレーを通じて感じてほしいと考えています。

 留意点
 卓球バレーを楽しむ方の中には、地域の卓球バレーのチームに所属されている参加者もおられます。そのような時はゲームの進行上、正規のルールと違うところもあることをあらかじめ伝
えて、ゲームの中で初めての方も楽しめるように協力してもらっています。
(つどいでは、大会時に使用するルールより緩やかなルールにアレンジして運用しています。)
4.風船バレーボール
「つどい」での楽しみ方
 ルール及び用具は、『風船バレーボール振興委員会編・風船バレーボールのルール』に準じています。
 北九州市のボランティアグループで開発されたスポーツです。どんな重い障害がある方でも、スポーツが楽しめるようにと作られました。柔らかい風船が1つあればできるスポーツで、視覚障害者への配慮として、鈴1つを風船の中に入れてプレイします。
 風船は、直径約30cmに膨らませて使います。6人制バレーボールのルールが基本ですが、チーム全員が風船に触ってから相手コートに返球することが特徴です。参加者に応じてルール等の変更を行っています。サービスは、アタックラインから行うものとしますが、障害の状態に応じてネット際でサーブすることもしています。
 また、サーブする選手の障害の状態によってはサーブする選手に他の選手がトスをしたり、サーブをした後1打のみのサーブフォロー(サーブをカバーして相手コートへ打つこと)が見とめられています。
 全員が風船に触れなかった時は、ボールアウトという反則になります。

 留意点
 まずは楽しく、チーム全員で風船に触れるように名前を確認し、声かけを行います。視覚に障害がある方や、自分ひとりでは、風船に触れることが難しい方が参加される場合、スタッフができるだけサポートするなど配慮が必要です。全員が風船に触れるように声を掛け合ったりフォローしあったりするのもこのスポーツの楽しみの一つです。
5.ボッチャ
「つどい」での楽しみ方
 ルール及び用具は、『CP-ISRA(脳性マヒ国際スポーツレクリエイション)協会編・ボッチャのルール』に準じています。 重い障害のある方でもいろいろな工夫をすることで一緒に楽しめるスポーツです。   2チームに分かれてゲームをします。1チーム1人から6人まで編成が可能です。  はじめに投げる白球(ジャックボール)に自分のボール(6個)をどれだけたくさん近づけるか競います。自分の球を相手の球にあてて相手の球を白球から遠ざけたり、すでにコートにある自分の球に当てて白球に近づけるなどの工夫をし、最後の一投まで逆転の可能性があり最後まで勝負がわからない楽しさがあります。チームゲームで作戦を相談するのも楽しいでしょう。
 スタッフはルールの説明や作戦の相談に乗っていただきたいと思います。

 留意点
 一人ではボールが投げにくい方のために、ランプス(スロープのようなもの)を使用します。
 つどいにはまだ競技用のランプスはないので代わりの物を使っています。
6.ジョイシャフル
「つどい」での楽しみ方
 ルールは、カーリングやボッチャに似たスポーツです。専用のマット(コートを書いたもの)の上をスティックを使ってディスクを滑らせます。2チーム(1〜4人)が得点ゾーン目掛けてそれぞれ4枚のディスクを交互に打ち最後の得点をもって勝敗を競います。相手チームのディスクをはねとばしたり、前に打った味方チームのディスクに当てて得点ゾーンに誘導するなどの作戦が使えます。最後の1投まで逆転の可能性があり最後まで勝負がわからない楽しさがあります。チームゲームで作戦を相談するのも楽しいでしょう。スタッフはルールの説明や作戦の相談にのっていただきたいと思います。

 留意点
 スティックは参加者の状態に応じて長さを調整します。スティックが他の参加者に当たらないように気をつけてください。参加者の状態によっては得点ゾーンまでの距離を縮めるなどの工夫も可能です。
7.トランポリン
「つどい」での楽しみ方
 ゆらゆら身体を動かすことから始まり、跳ぶ・とまる・膝をついて立つ・座って立つなど、参加者の障害や能力に合わせて楽しむことができます。また、他のスポーツをする前の準備運動にも向いており、リラックスした状態で、バランスをとりながら楽しむことで、気づかぬうちに全身運動になります。参加者の望む範囲で楽しく身体を動かしてもらうことを基本としています。ゆらゆらとゆれながら、風船を使ったり時には自分の好きな音楽に合わせて跳んでみたりもしています。
 一度に同じ台に多数の人が上がるとぶつかったり、はじき飛ばされることもあるため、原則としてひとりで跳びます。(初めての方や視覚に障害のある方等には補助をひとり・計2人で跳んでもらうこともあります。)

 決して無理をせず、自分のペースで参加し座ったり寝転んでゆれを楽しんだりしてもかまいません。またシューズは脱いで上がるようにしてください。

 留意点
 あくまでも、参加者の望む範囲で楽しく身体を動かしてもらうことを原則とします。
初心者に対するアドバイスや補助は行いますが、トランポリンの技術指導は、参加者自身が望み、スタッフが指導できるときに限らせてもらっています。  なお、リハビリとしての指導ができるスタッフはおりません。
8.サーキット
「つどい」での楽しみ方
 エアートランポリン・穴あきマット(カラーブロック)・ジャバラトンネル・大玉(バルーン)などの遊具を使用し、乳幼児から高齢者まであらゆる障害・年齢層の方に楽しんでいただけます。

 特にエアートランポリンは、日頃体験できない不思議なふんわり感が好評です。一度寝転がると、まるで大きな浮き袋で浮いているように気持ちがよくて、癖になる感覚です。いろんなスポーツを楽しむ前の体慣らしの準備運動になります。
9.車いすハンドボール
「つどい」での楽しみ方
 ルール及び用具は、『京都障害者スポーツ振興会編・車いすハンドボールのルール』に準じています。正規のルールは6人対6人ですが、参加者の状況に応じて1チームの人数を工夫しています。
 車いす常用者でない方も楽しめるスポーツです。

留意点
 初めて車いすに乗る参加者やあまり乗り慣れていない参加者には車イスの乗り方や安全指導をして車いすになじんだ状態でゲームに参加するようにしてもらってください。
 転倒の危険があるスポーツです。床に落ちたボールを拾う時は横から拾ってください。 (前から拾うと前方に転倒することがあります。また、ゲームでは危険防止のため反則になります。『フロントピックアップ』)また、両手を上げて相手の送球を妨害しようとした時に重心が後にかかりすぎないように注意してください。(後方に転倒することがあります。)
10.3オン3(スリーオンスリ−)
「つどい」での楽しみ方
 車いすを使わない人どうしのゲームと車いすどうしのゲームをしています。
 車いすどうしのゲームには車いす常用者だけでなく、健常者や他の障害の参加者も車いすを使って参加しています。(車いすハンドボールの留意点参照)
ハーフコートで一つのゴールを使って行うバスケットボールです。 守る側がボールを奪ったら、いったんテイクバックライン(オールコートの時のセンターライン)まで戻った上で攻守を交代してプレイを再開します。  ボールを持った人はその場でシュートするだけでなく、できるだけシュートしやすい場所にドリブルで移動したり、よりシュートしやすい位置にいる味方にパスをして得点力を高めます。 敵の裏をかく動きやパスが加わるとゲームが盛り上がりおもしろくなります。ゲームの時間・対戦人数・パスや車いす操作のスピードは参加者の状況に応じて変わります。比較的若い参加者層に人気のあるスポーツです。
11.シッティングバレーボール
「つどい」での楽しみ方
 ルール及び用具は、『日本障害者スポーツ協会編・シッティングバレーボールのルール』に準じています。
このバレーボールは、その名の通り、床に座ってするバレーボールです。お尻を浮かせて返球したら反則であることと足がネットに触れてもよいこと、相手サーブをアタックまたはブロックして返球するのも可能であること以外は通常のバレーボールのルールと同じです。つどいでは、参加者の状況に合わせてチームの人数の工夫を行っています。

 つどいで楽しむ時は、4打以内で相手コートに返してもよいというふうに変更しています。(正規のルールは、3打以内に返球)まずは、ラリーを楽しんでもらいたいので、床に2バウンドして返球してもよいこととしています。(正規のルールは、1バウンドのみ認められています。)
 なお、ラリ-を楽しんでもらうことを中心に考えているので、現在のところサーブブロックやサーブをダイレクトにアタックして返球することは積極的にとり入れていません。


レイアウト