いま考えていること 184(2004年09月)
――税金と平成17年という年――

政府財政の再建はこの年から本格化するのではないでしょうか。平成17年という年は殊に老人にとっては税制優遇措置の廃止という意味で大きな転機の年になります。他に若い方たちにも共通する事柄もあるので少し整理してみましょう。

◆先ず挙げたいのはこれまで65才になると老齢控除額が50万円かさ上げされて、所得税控除が100万円になったのですが、平成17年分からは現在65才以上の高齢者でもこのかさ上げ分がなくなるので、公的年金控除は定額控除50万だけになります。その上定額控除後の年金額から控除される定率控除が今まで460万円以下の部分25%、460万から820万までの部分15%、これを越える部分5%であったのが適用額がそれぞれ引き下げられ例えば460万以下が360万以下になりますから、人によっては公的年金控除が大幅に減少し所得税が高くなるかと思われます。

◆これまで配偶者控除に上積みして所得の少ない配偶者の場合にあった配偶者特別控除は既に今年平成16年から廃止されていますから、これまた17年3月の確定申告時所得税増税を味わうでしょう。

以上の2件だけで私のように専業主婦を家族に持つ65才以上の年金者の場合平成18年3月の確定申告ではこれまでよりも所得控除が少なくとも88万円減ることになります。スライド制で実質年金給付は減少していますのに、名目では88万円増収となっているのです。恐ろしいことです。私など、家内の病気に伴う控除が大きいのでこれまで確定申告すると所得税が還付されてきたものですが、18年3月の確定申告からこの還付は期待できなくなるでしょう。地方税にも波及するので痛いことです。平成18年からはこれに伴って住民税の大幅な課税引き上げが襲ってきます。

◆2004年10月24日の赤旗電話相談欄にこのような記事がありました。それはおかあさんが老齢で年額170万円の年金を受けておられるケースです。これまで投稿者の扶養家族であったのに来年からは扶養家族にならないのは何故かという質問についての答えです。結論は今まではおかあさんの公的年金控除額が140万円だったのが今年の改訂で120万円になってしまったのです。その結果おかあさんの課税所得はこれまで170−140=30万円だったのが、170−120=50万円になり、扶養親族にできる所得限度額38万円をオーバーしてしまうからです。170万円でなく160万円の場合も同じことが起こってきます。上に記した老人本人だけでなく面倒を見ておられる家族にまで増税の波は押し寄せてきました。

◆既に平成15年から老齢マル優の新規申請はできなくなっていますが、既にマル優の適用をうけている老齢者でも18年以降は適用を受けられなくなり、利子課税されます。信託銀行に5年満期のビッグをマル優適用で預けていますが満期は19年以降になっていますから18年以降の利子には課税を受けることになります。私の家内のような身体障害者にはこのマル優制度は残りますが、平成17年12月31日迄に新たにその旨金融機関に申告手続きをしなければなりません。

◆これは老齢に関係のない一般的な話しですが、平成17年1月1日から平成19年12月31日迄に株式を売る人はその中に特定上場株式非課税譲渡の対象になるもの(平成13年11月30日から平成14年12月31日までに購入し当時の総購入額が1,000万円以下)がないか把握しておく必要があります。売却の次年に税務署に申告しますが、この対象株に優遇措置を活用しますと売却益は無税となります。購入時の取引報告書(手許で失っていても証券会社から再交付可能です)と一定様式の「特定上場株式等非課税適用選択申告書」を提出する必要があります。この様式もいずれは入手できるようになるでしょう。ですから、購入価格から大幅に上昇しているものは、売却の必要のないものでもいったん売却して買い戻し、購入単価を次回の売却に備えて引き上げておくことも考えてよいことでしょう。私はそのつもりです。
私の具体例では平成14年9月4日に購入した住友特殊金属(現NEOMAX)2000株は当時@580円でしたが現在@1819円になっていますから、差益は250万円弱になっており、これが無税ですから、いったん売却し改めて買い戻すのです。手数料は出費になりますが、課税額に比べれば大した額ではありません。

税金と直接関係はありませんが、いよいよこの年から第一次ベビーブーム世代の定年退職が始まります。800万に及ぶ退職です。この面からも大きい転換局面を迎えるのです。

平成19年からの話しですが、日本経団連は「新ビジョン・シミュレーションの再試算結果」を発表しています。いくつかのケースを想定したビジョンについて詳細な計量計算を行っていますが、その中の改革ケースAでは2類型を提示しています。このままでは2025年度に政府債務残高対GDP比は478%に達すると見ていますが、これを172%に縮小する案です。2類型のいずれも2007年から消費税率を10%に引き上げる案です。一つの案では以後毎年1%引き上げ、2012年度には15%としています。別の案では2010年には10%に引き上げ、2013年度には16%にする提言です。財界の一つの積極的な提言とも考えられるものでしょう。この提言を受けるなら平成17年から消費税をめぐる論議はいよいよ本格化するのではないでしょうか?

ところでこの計算ですこし結果の差異の目立つ物を挙げておきます。詳しくは原報参照。


    [2025年度の状態}         改革しないまま     改革ケースA       
消費税              16兆7954億1400万円   56兆2658億3300万円
中央政府国債残高        2493兆9014億円           956兆0044億円
政府債務残高(中央・地方)   3838兆0790億円          1472兆0840億円   
プライマリーバランス       -37兆6000億円       +5兆7000億円  

潜在的国民負担率(市場価格表示)   1.041         0.495 
公共事業関係費           9兆4330億1400万円      8兆4444億8900万円
年金・医療・介護の公費負担額   37兆6000億円       50兆6000億円

◆“貯蓄”の項に書いていますので重複しますが、相続税についても、相続税の基礎控除の減額など、株価評価の改正、相続税課税最低限の引き下げが行われ、相続税申告対象者を大幅に増やし、相続税収入を1.5兆円から3兆円にすることを目標としているとのことです。3兆円というのは相続税税収ピーク時の平成5年度の金額です。

◆この他政府税調ではこれまで所得税の20%・個人住民税の15%を一律に減税する定率減税が実施されてきましたが、これを縮減もしくは廃止することも既に議論が始まっています。また、貯蓄から投資への流れを促進するために、例えば株式取引損と配当の相殺など金融所得一体課税の範囲論議や、一体課税適用の前提として納税者番号の部分的導入も議論されています。

平成17年を曲がり角として消費税も含めて増税の足音が高くなりそうです。

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いま考えていること 185(2004年09月)
――「踏み絵」としての愛国心――

先ずはじめに紹介するのは2004年9月10に付けの毎日新聞「世界の目」欄に記載されたオスカル・アルバレス氏(米国・比較文化学者)の文章の一節です。少し長く引用します。

“先ず、ブッシュ氏がテキサス州知事の座を目指した94年当時、現職の女性知事が同性愛者を重用していると攻撃した。知事側は「社会の多様性と民主主義を守らなければならない」と反論したが、ブッシュ氏は「えこひいきした」と非難した。
00年の大統領候補指名争いに名乗り出たブッシュ氏は、ベトナム戦争で捕虜を経験したライバルのマケイン上院議員の戦功を中傷した。そして現在はケリー氏に対する中傷を続けている。
これらのブッシュ氏の中傷には共通点がある。相手の弱点を攻撃するのではなく、むしろ国民に誇れる長所を攻撃する。相手が自信を持つ英雄的な部分を攻撃する。こうした戦術は、無意識のうちに戦争を好む英雄主義的文化を生み出す。米国の有権者は投票する際に好戦的な伝統と愛国心を基準にして判断するのである。
軍事優先主義は多くの国で見られるが、米国の軍事優先主義は永久に続くように思える。常に紛争に関わり、常に戦う理由を抱く。軍事経験のある上院議員や知事などの政治家たちが常に愛国精神を振りかざす。こうやって米国は軍国主義国家になり、そんな戦争国家にふさわしいと見なされる英雄が選挙で勝利することになる。”

日本でも最近教育基本法の改定をめぐって愛国心教育論が盛んになってきましたが、日本の歴史を振り返り、また私の中学時代の教育を振り返って、この文章で展開されている愛国心の位置づけを考えると、愛国心を「踏み絵」として国の方針に同調を求め、同調しないものには国に対する愛が欠けた非国民というレッテルを貼り付けて脅し、ときには死へ追い込んだり、またときには、国民の統一を図るために、最悪の場合関心を外に向けるために他国の人を遅れた人々と見なして、建前の上ではその状態からの開放を図り、自国の安全を図るとの口実で、軍事力を背景に戦争を仕掛けていく路線を平気で執るようにさえなっていくのです。今日の「毎日」の記事は、この悪い鑑が現在のアメリカであるように迫ってきます。私もいま考えていること142−日本の心−やいま考えていること145−この国に生まれた喜び−に書いたように、本来の日本への愛国心は厚いと思っているのですが、政治の側から発信されてくる愛国心教育の押しつけには強い警戒と嫌悪の念を今日の記事から改めて呼び覚まされています。米国流の一国主義が世界史的に崩壊しつつある今日、一方でヨーロッパでは新しい国家連合と言うべきEUがスターとしています。私が現役の教育学者であれば、今日的テーマの一つとして「EU発足後のヨーロッパ各国における愛国心概念」を設定していると思います。

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いま考えていること 186(2004年09月)
――米大統領選挙世論調査(9月08日現在)――

これまで何回かワシントンポスト・ABC共同世論調査結果を紹介して
きましたが、共和党大会終了後の9月6日から8日にかけて1,202人を対象と
した電話による世論調査の結果が発表されましたので、大会前8月29日の結果と比較
出来るものを中心に紹介します。

民主党大会後は、ケリー支持が強まっていた印象でしたが、アメリカの人々も
基本的には保守的でブッシュのテロへの戦いに共感する人が多く、現状からの急激な
変化は望まないようで、共和党への支持が大会後大きく強まり、ブッシュ再選の見通
しが強いようです。今後の推移が注目されます。

ブッシュの大統領としての仕事ぶりは如何ですか
              7月    8/1 8/29   9/8
    是認(%)          50    47   50         52 
    承認できない(%)      47       49   47         43     
        意見なし(%)      3        5    3          5
今年の大統領選に対する関心
            7月        8/1      8/29      9/8
    大いに(%)    34      41         43     45 
    多少(%)          39           39           38          40
        あまりなし(%)   15           13           13          10
    全くない(%)     12            7            7           4
        意見なし(%)     *            *            *           1

◆仮に今日大統領選が実施されたらどちらを選びますか
             6月 7月 8/1    8/29     9/8
   ブッシュ(%)   44  50     47         48          52
    ケリー(%)     48  46     49         48          43
        ネダー(%)       6   2      2          1           2  
    棄権(%)             0   *      0          0           0
    意見なし(%)         1   1      1          2           2

◆11月の選挙で勝つのはどちらだと思いますか(9月8日の調査)
                 
   ブッシュ(%)   63
    ケリー(%)     26
    ネダー(%)           0

◆投票にあたって重視する問題は(多い方から少し挙げます)
                7月   8/1  8/29    9/8
    経済と雇用(%)       27      25      31         27
    テロ反対キャンペーン   20      20      19         25
        イラク戦争        21      23      19         18
        教育           7       7       6          6
        健康問題         12     11      12         13
        
             以下略 

◆次の9つの主要問題の処理手腕の8月と9月時点での評価を比較しておきます。
ブッシュ優勢が目立ちます。
                ブッシュ        ケリー                    8/1  8/29  9/8   8/1  8/29 9/8 1.経済          41 48  47  52   47   43 2.イラク情勢 46 52  53 48   44 37 3.教育 39 47  46 52   47 42 4.テロへのキャンペーン 48 56  57 45   38 35 5.健康対策 36 43  42  55   50 45 8.税金 43 48  50 49   46   40       ◆イラク戦に払ったコスト(戦死者の数も含め)と戦争で得た利益をどう評価しますか                  6月 7月 8/29 9/8  戦っただけのことはあった(%)   47  49 48 51  利益はない(%) 52  48 50 45 意見なし(%)       2 3 2 4 イラク戦は長い目で見てアメリカの安全に貢献しますか            6月 7月 8/29 9/8     はい(%)    51   51 54 57     いいえ(%) 46   45  42 40 意見なし(%) 2 3 4 3 アメリカはイラクに荒廃をもたらしたのでしょうか、それとも良い進歩を もたらしたのでしょうか                      5/23 9/8     荒廃をもたらした(%)     65 54     進歩をもたらした(%) 33 40 意見なし(%)      2 6 ◆2001年ブッシュが大統領になってから、アメリカ人の財政状況はよくなりましたか           7月  8/1 5/29 9/8     はい(%)   15      18 14 19     いいえ(%) 41 47 46 42     同じ(%) 43  34 39 37 アメリカの現状に満足していますか 7月    8/29 9/8     はい(%)          46      44 49     いいえ(%)    53 54 49     意見なし(%) 1  1 1 9・11以前と比べてアメリカはより安全になったと考えますか                 1/18   8/29 9/8     大いに安全になった(%)      28     24     26      多少安全になった(%)   39  36 38 安全でなくなった(%)      24 31 28 興味のある結果ですね。

結論としてブッシュは国民の結束を固めましたか それとも分裂させましたか                 8/29 9/8     結束させた(%)      47 48     分裂させた(%)   48 44 意見なし(%) 5 8   ◆あなたから見てどう思いますか                            リベラルすぎる  保守的すぎる ほどよい  意見なし 7月 9/8   7月  9/8 7月  9/8 7月 9/8   ケリー(%)  40  42 8 5   46 43 6 10 ブッシュ(%)     12 11 38 32  48 49 3 7 ◆さらにブッシュ・ケリーらに対する好感度を求めています。              好感を持つ   好感を持たない   意見なし 7月 8/29 9/8 7月 8/29 9/8 7月 8/29 9/8    [ケリー]    48 43 36 39 40 42 12 17 23 [ブッシュ] 54 50  51 43 40 39 3 9 11 [チェニー] 43 41 43   41 45 37 17 14 20 [エドワーズ] 50 49 39   24 18 26 26 33 35 [テレサ ケリー] - 34 - 24 - - 42 - ブッシュ・ケリー両候補の素質についての結果                    −−ブッシュ−−  −−ケリー−−                   7月 8/29 9/8 7月 8/29 9/8                 yes  yes yes yes yes  yes 正直で信用できると思いますか 46 47 48 40 41 35 人々の問題点をよく理解していますか 42 42 44 46 48 43 強い指導者ですか 55 54 58 36 39 31 自分の職務に忠実ですか 64 60 * 24 31 * 違った意見に耳を傾けますか * 41 * * 50 * 国をさらに安全にしてくれますか   54 53 54 38 40 35 将来への見通しを持っていますか * 45 49 * 48 40 あなたと価値観を共にしていますか 49 47 48 43 46 40 *は調査されなかった。 ◆アメリカ軍最高司令官としてはどちらが適していますか(8月新規の項目) 8/1 8/29 9/8    ブッシュ     44% 53 53 ケリー      52%  43 40    どちらでも良い   1% * 1 どちらもだめ    1% 2 3 意見なし      2%   1 3

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いま考えていること 187(2004年09月)
――本日の内閣改造――

今回の内閣改造は郵政民営化を控えて自民党党内の派閥の意向をくみ上げるのか、小泉首相の民営化推進サポーターに重点を置いた人選をするのか注目していました。 殊に竹中氏の処遇については「いま考えていること 176(2004年06月)――竹中氏の参議院選立候補について――」に書いておきましたように注目していました。この点では郵政民営化担当相と経済財政相を竹中平蔵氏に兼務させましたから、経済と郵政の両面で小泉路線の推進を強く打ち出したものでしょう。金融相に竹中氏の下で副大臣を務めた伊藤達也副大臣を昇格させたところにも竹中路線の踏襲を意図していることが見て取れます。これは私の見解と合致しますので歓迎します。一方、各大臣の記者会見の席上、ほぼ例外なくこの郵政民営化についての所見が問いただされ、すべての閣僚が民営化賛成を表明していましたが、多くの閣僚が“ただし”と言って保留事項を述べ、本心はどうなのだろうという印象を抱かせました。前途の多難を思わせます。

全般的にはそれぞれに実力のある方たちを起用しているように思えます。森派の入閣が目立ちますが、各派の起用も結果的には考慮された人事になったと思います。

自民・公明内閣ですから当然のことではありますが、イラク政策への反省は見られず、閣僚もどちらかと言えば右よりの強権派と見られることが、私の危惧するところです。

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いま考えていること 188(2004年09月)
――米大統領選挙世論調査(9月26日現在)――

presidential race

これまで何回か
ワシントンポスト・
ABC共同世論調査
結果を紹介してきま
したが、9月23日
から26日にかけて
1,204人を対象と
した電話による
世論調査の結果
が発表
されましたので、前回
9月08日の結果と比較出来るものを中心に紹介します。

ブッシュは現職の大統領としてその実績を誇示し、国民にテロの脅威を
印象づけることで、自分を強い大統領だと売り込む作戦をとっているよう
ですが、現状成功しているといっておきましょう。ケリーにはブッシュに
勝る人間としての魅力はどうもなさそうです。政策的にはかってイラク戦争を
支持してその後予算の積み増しには反対するという矛盾した行動があって
ブッシュに突かれ、どうもアメリカ人好みではなさそうです。ベトナム戦争での
貢献を当時ブッシュの州兵勤務と対置させる作戦を一時とりましたが、 
所詮は後ろ向きの過去のことであり、現実の政治でのはっきりした相違点を
提示していませんから大した違いはなく、そうなるとブッシュの方が現実の力
たり得るのでしょう。

9月30日両候補のディベート後、ジョンズ・ホプキンズ大学講師の村上博美氏はJMMへの
寄稿で当日の様子を伝えて

    何よりも印象的だったのは、ディベートの最中も落ち着きを欠き、途中
 どもったりイラついたりする様子が目立ったブッシュ氏に対し、ケリー氏は
 終始落ち着いた態度だったことだ。「ケリー氏は大統領らしかった。それに
 比べて現職大統領ブッシュの品格の無さは何?」というように、品格という
 点ではケリー氏が相当株を上げた。

また在米の作家冷泉彰彦氏の10月1日付JMMへの寄稿には次のように書かれています。

    まだ正式な世論調査結果が出ていませんが、現時点での総括をするならば、
  イラク問題に関してケリーの主張(開戦は誤り、再建は国連主導で)が幅広
  く認知されたと言う意味は大きいでしょう。ブッシュの「テロの恐怖と戦時
  ムード」に訴える作戦はもう通用しなくなりました。その反面、これから投
  票日にかけてケリー陣営としてイラク問題についての具体案が出せなければ、
  こちらはこちらで信用を失う可能性があります。
(世論調査結果)
◆ブッシュの大統領としての仕事ぶりは如何ですか
              7月    8/1 8/29   9/8   9/26
    是認(%)          50    47   50         52       50
    承認できない(%)      47       49   47         43        45
        意見なし(%)      3        5    3          5         5
 
◆ブッシュの「経済問題」のやり方(手口)は如何ですか
              7月  8/1 8/29    9/8  9/26
    是認(%)          47    −   45          -         47
    承認できない(%)      50    −      52          -         50
        意見なし(%)       3    −       3          -          4

◆ブッシュの「イラク問題」のやり方(手口)は如何ですか
             7月      8/1   8/29    9/8  9/26
    是認(%)        45         −        47         -        47
    承認できない(%)   53         −        51         -        50
        意見なし(%)      2         −         2         -         3

◆ブッシュの「テロ撲滅キャンペーン」のやり方(手口)は如何ですか
             7月      8/1    8/29    9/8  9/26
    是認(%)        57         −         60         -        59
    承認できない(%)    40         −         37         -        38
        意見なし(%)     4         −          3         -         3


◆今年の大統領選に対する関心
            7月    8/1   8/29  9/8  9/26
    大いに(%)    34    41       43    45    48
    多少(%)          39       39        38       40       39
        あまりなし(%)   15       13        13       10        8
    全くない(%)     12        7         7        4        4
        意見なし(%)     *        *         *        1        1

◆仮に今日大統領選が実施されたらどちらを選びますか
             6月 7月 8/1  8/29  9/8  9/26
     ブッシュ(%)        44  50     47       48       52       51
      ケリー(%)          48  46     49       48       43       45
        ネダー(%)       6   2      2        1        2        1
    棄権(%)             0   *      0        0        0        0
    意見なし(%)         1   1      1        2        2        2
投票にあたって重視する問題は(多い方から少し挙げます)
                7月   8/1  8/29  9/8  9/26
    経済と雇用(%)       27      25      31       27       28
    テロ反対キャンペーン   20      20      19       25       21
        イラク戦争        21      23      19       18       19
        教育           7       7       6        6        6
        健康問題         12     11      12       13       13 
        
             以下略 
 僅かですが、テロ反対キャンペーンが減って経済と雇用、イラク戦争が
  増えているのは注目されます。次の9つの主要問題の処理手腕の評価を比較しておきます。
ブッシュ優勢が目立ちます。
               --ブッシュ--       --ケリー--                    8/1  8/29  9/26   8/1  8/29 9/26 1.経済          41 48  48  52   47   43 2.イラク情勢 46 52  53 48   44 40 3.教育 39 47  ** 52   47 ** 4.テロへのキャンペーン 48 56  54 45   38 37 5.健康対策 36 43  **  55   50 ** 6.税金 43 48  ** 49   46   ** 7.他国との関係      42 ** 49 51 ** 41 8.雇用の創出 ** ** 44 ** ** 46 ◆イラク戦に払ったコスト(戦死者の数も含め)と戦争で得た利益をどう評価しますか                  6月 7月 8/29 9/8 9/26  戦っただけのことはあった(%)   47  49 48 51    46  利益はない(%) 52  48 50 45    51 意見なし(%)       2 3 2 4     3 イラク戦は長い目で見てアメリカの安全に貢献しますか            6月 7月 8/29 9/8 9/26     はい(%)    51   51 54 57 54     いいえ(%) 46   45  42 40 42 意見なし(%) 2 3 4 3 4 アメリカはイラクに荒廃をもたらしたのでしょうか、それとも良い進歩を もたらしたのでしょうか                      5/23 9/8 9/26     荒廃をもたらした(%)     65 54 60     進歩をもたらした(%) 33 40 36 意見なし(%)      2 6 4 ◆2001年ブッシュが大統領になってから、アメリカ人の財政状況は よくなりましたか           7月  8/1 8/29 9/8 9/26     はい(%)   15      18 14 19 17     いいえ(%) 41 47 46 42 45     同じ(%) 43  34 39 37 37     意見なし(%)  1 1 1 3 2 ◆アメリカの経済状況はどうですか                   7月  8/29 9/8 9/26     非常によい(%)        4    3 * 3     よい(%) 42 41 * 43     そんなによくない(%) 39  37 * 38     悪い(%) 14 18 * 15 ◆アメリカの現状に満足していますか 7月    8/29 9/8 9/26     はい(%)     46      44 49 49     いいえ(%)  53 54 49 49     意見なし(%) 1  1 2 2 9・11以前と比べてアメリカはより安全になったと考えますか                 1/18   8/29 9/8 9/26     大いに安全になった(%)    28     24    26  24     多少安全になった(%)   39  36 38 35 安全でなくなった(%)   24 31 28 34 興味のある結果ですね。

さらにブッシュ・ケリーらに対する好感度を求めています。              好感を持つ   好感を持たない  意見なし 7月 9/8 9/26 7月 9/8 9/26 7月 9/8 9/26    [ブッシュ] 54 51 52 43 39 38 3 11 10 [ケリー]    48 36 37 39 42 42 12 23 21 ブッシュ・ケリー両候補の素質についての結果                    −−ブッシュ−−  −−ケリー−−                   7月 9/8 9/26 7月 9/89/26                yes  yes yes yes yes  yes 正直で信用できると思いますか 46 48 45 40 35 38 人々の問題点をよく理解していますか 42 44 43 46 43 42 強い指導者ですか 55 58 58 36 31 32 自分の職務に忠実ですか 64 * * 24 * * 国をさらに安全にしてくれますか   54 54 54 38 35 37 将来への見通しを持っていますか * 49 * * 40 * あなたと価値観を共にしていますか 49 48 48 43 40 43 魅力ある個性の持ち主ですか * 53 51 * 31 32 強い宗教的信念の持ち主ですか     * *  60 * * 18 *は調査されなかった。 ◆政治的決断という点で(9/26新規の項目)                 −−ブッシュ−−  −−ケリー−− 進んで危険も避けない        55          17 注意深すぎる            10 35 上のどちらでもない         14 19 ほぼよろしい            14 6 ◆次の各項目に明確な展望を持っているでしょうか                 −−ブッシュ−−  −−ケリー−−                6/20  9/26 6/20  9/26  イラク問題の処理        48 53 42 38 経済問題            47 54 55 51 テロ対策          55 62 42 36 ブッシュ優位ですね

◆アメリカ軍最高司令官としてはどちらが適していますか(8月新規の項目) 8/1 8/29 9/8 9/26    ブッシュ     44% 53 53 52 ケリー      52%  43 40 41    どちらでも良い   1% * 1 1 どちらもだめ    1% 2 3 3 意見なし      2%   1 3 3

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