いま考えていること 174(2004年05月)
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調査大項目は39、さらに小項目に分かれているものもありますが、紹介するのは5月と6月の結果を比較できるものを中心にします。
◆この国の状態はうまく行く
6月
はい(%) 62
いいえ(%) 36
意見なし(%) 2
◆イラクの状況はよくなる
6月
はい(%) 52
いいえ(%) 45
意見なし(%) 3
◆テロ攻撃に対する国の対策は大丈夫と思う
6月
はい(%) 66
いいえ(%) 31
意見なし(%) 3
前大統領クリントンについて:(民主党への郷愁というつもりで読んだのですが!)
◆大統領としてよくやったと思いますか
6月
はい(%) 62
いいえ(%) 37
意見なし(%) 1
◆個人としての彼をどう思いますか
6月
好ましい(%) 50
いやな人物(%) 49
意見なし(%) 2
◆ブッシュの大統領としての仕事ぶりは如何ですか
3月 5月
是認(%) 50 47
承認できない(%) 48 50
意見なし(%) 2 3
◆ブッシュの「経済問題」のやり方(手口)は如何ですか
3月 5月
是認(%) 39 44
承認できない(%) 59 54
意見なし(%) 1 2
◆ブッシュの「イラク問題」のやり方(手口)は如何ですか
3月 5月
是認(%) 46 40
承認できない(%) 53 58
意見なし(%) 1 2
◆ブッシュの「テロ撲滅キャンペーン」のやり方(手口)は如何ですか
3月 5月
是認(%) 63 58
承認できない(%) 34 39
意見なし(%) 3 4
◆今年の大統領選に対する関心
3月 5月
大いに(%) 33 33
多少(%) 42 41
あまりなし(%) 18 17
全くない(%) 7 9
意見なし(%) 0 *
◆仮に今日大統領選が実施されたらどちらを選びますか
3月 5月
ブッシュ(%) 42 45
ケリー(%) 47 44
ネダー(%) 5 6
棄権(%) 3 2
意見なし(%) 2 1
◆投票にあたって重視する問題は(多い方から少し挙げます)
3月 5月
経済と雇用(%) 36 32
テロ反対キャンペーン 17 14
イラク戦争 10 18
教育 8 8
以下略
◆主要問題の処理手腕でブッシュがケリーを上回った項目は整理しますと
次の2項目だけでした
3月
ブッシュ ケリー
テロへのキャンペーン(%) 57 36
同性愛結婚(%) 44 43
5月
ブッシュ ケリー
テロへのキャンペーン(%) 52 39
イラク問題(%) 48 42
経済についてはケリーが上回っていますが、5月になって優位は落ちています。
3月 5月
ブッシュ(%) 41 43
ケリー(%) 53 48
◆イラク戦に払ったコストと戦争で得た利益をどう評価しますか
3月 5月
戦っただけのことはあった(%) 52 48
利益はない(%) 44 50
意見なし(%) 3 1
◆ブッシュ政権はイラク処理の明確なプランを持っているのでしょうか
3月 5月
はい(%) 43 40
いいえ(%) 53 58
意見なし(%) 3 2
◆イラク戦は長い目で見てアメリカの安全に貢献しますか
3月 5月
はい(%) 57 54
いいえ(%) 40 43
意見なし(%) 3 3
今回の世論調査結果を見ますと、ケリーに対する支持は3月よりも下がってきているようです。その点をブッシュ・ケリー両候補の素質についての結果を見てみます。
−−ブッシュ−− −−ケリー−−
3月 5月 3月 5月
yes no yes no yes no yes no
正直で信用できると思いますか 54 45 53 45 59 30 48 42
人々の問題点をよく理解していますか 41 57 42 57 58 34 52 43
強い指導者ですか 63 36 62 37 61 29 52 38
自分の職務に忠実ですか 79 20 75 24 41 48 41 50
違った意見に耳を傾けますか ー − 49 50 − − 69 25
国をさらに安全にしてくれましたか ー − 52 47 ー − 39 50
危機に当たって信用できますか ー − 60 39 ー − 46 42
あなたと価値観を共にしていますか ー − 49 50 ー − 48 46
いま考えていること 175(2004年06月)
――雑 感――
◆G8を控えた日米首脳会議で小泉首相は多国籍軍への自衛隊参加を約束してしまいました。国連安保理事会の1546決議で武力を行使しない人道復興支援活動が多国籍軍の任務に付け加えられたことを根拠としています。イラク特措法の審議で非戦闘地域について大変な議論があったことも何ら考慮されることもなく、なし崩し的にアメリカを主体とする多国籍軍に自衛隊を組み込む試みは将来に対し大変危険な動きです。私は憲法改正についていま考えていること 164(2004年02月;5月)―中曽根さんの憲法論議(サンデープロジェクトでの発言)―にも書いたように憲法は理想論ではなく現実に日本の最高の法律だから現実に即して改めればよいと思ってはいるのですが、このような事態を眺めると、現在の憲法が日本をアメリカの戦争体制に組み込む目論見に、大きなストップをかけている事実を否定できません。第9条がなければ自衛隊はためらうことなく、戦う兵力として実質アメリカの指揮下にある多国籍軍に組み込まれていたでしょう。アメリカ軍の展開が見直される中アメリカは自衛隊基地を駐留軍と共用したい様ですから、
極東の戦力を自衛隊に肩代わりさせたいことが見え見えです。小泉さんといえども公務員として真っ向から憲法を否定する言葉や行動をとることはやはりできず、アメリカも正面から日本国憲法を否定することは控えています。第9条の改訂をもっとも期待しているのはアメリカ政府だといえましょう。いったん憲法を現実に併せるような動きを許すと、今回の自衛隊の多国籍軍への参加を国会の審議も経ないで許すような結果になりそうですから、当面現憲法を守る立場で進みたいと思います。今回のG8は議長がブッシュ大統領で大統領選を意識したブッシュ氏の動きは最大の選挙運動の場として自己を際立たせる意図で貫かれていましたから、G8の果実として喧伝されるものも覚めた見方をしなければならないと思っています。独仏の首脳辺りはそのことをよく知っている感じがします。
アルカイダとイラクの関係も否定され、大量破壊兵器も発見できず、アメリカのイラク攻撃は独断による侵略戦争であったと言わざるを得ません。これをいち早く支持した小泉さんの態度が自衛隊をイラクに派遣させ、アメリカとの関係を深めてしまって、わが国憲法を脅かしているこの歴史を忘れてはならないと思います。
◆先に三菱東京FGがアコムへ出資を決めましたが、今度は三井住友FGがプロミスに出資を決めました。預金者からはほとんど金利ゼロのお金を集めて、高利貸しともいうべきサラ金にこの資金を廻し、収益力強化というと表現は穏やかですが、かなりの金利を稼ごうという腹なのですから、サラ金から借りている庶民はたまったものではありません。銀行の品位も落ちたものです。
◆年金問題では凡そ抜本的改革とは言えない結果であることは誰の目にも明らかですが、昨日も2003年の合計特殊出生率が1.29を示し、とても政府の言っている前提が成り立つことはあり得ないことが予想されます。審議を通じて明らかになった議員の国民年金掛け金の未納付は国民にいよいよ不払いの傾向を強めるでしょうからこの面からも現行制度は崩壊するものと思われます。すべてが架空の幻想の上に組み立てられた今回の案はいくら国会を形の上で通過したと言っても、みんなが信頼できない改革ですから、いずれは崩壊するでしょう。基本的に発想を変えた案を作らないと、家族制度も無くなっている現在、これからの老人は年金のない生活を考えなければならず大変です。
◆私のような古い宗教的な「霊」の思想の中でも生きた経験を持つものには、天皇家に男子が誕生しないのも、前の戦争で「天皇陛下万歳」といって生への執着を持ちながら亡くなっていった「英霊」達のある種の天上での想念の凝集かも知れないと思えてくるのです。高松宮家には子どもがなく、三笠宮家でも現世代は女子ばかりの出生です。私は科学者ですが、科学では割り切れない運命現象も経験上ないとは言えないのです。小泉さんも靖国神社に参拝されるなら、ただ平和を祈る、国への尽忠報国を讃えるのでなく、台湾・朝鮮出身英霊にも通じる怨みを呑み生への執着を持って亡くなっていった人々の魂を鎮めるための参拝であってほしいと思います。これは、日本の神社本来の伝統の一つなのです。京都の白峰神宮、北野神社、上御霊神社、下御霊神社創建の主旨にさかのぼり見られる神社の姿でもあるのです。天皇家の為にも。
いま考えていること 177(2004年06月)
――米大統領選挙世論調査(6月21日現在)――
先にいま考えていること 167(2004年03月)でワシントンポスト−ABCが共同して3月4日
から7日にかけて行った1202人を対象とする
世論調査の結果およびいま考えていること 174(2004年05月)で
5月20日から23日にかけて1005人を対象として行った世論調査結果を紹介しましたが、6月17日から20日にかけて1201人について同様に行った結果がワシントンポスト紙に出たので5月の結果と比較しておきます。
今後の推移が注目されブッシュへの批判も強まり、ケリーへの支持が強まってきているようですが、今後の動きが注目されます。大統領選の行方はまだなんともいえないように思います。
◆ブッシュの大統領としての仕事ぶりは如何ですか
5月 6月
是認(%) 47 47
承認できない(%) 50 52
意見なし(%) 3 1
◆ブッシュの「経済問題」のやり方(手口)は如何ですか
5月 6月
是認(%) 44 46
承認できない(%) 54 53
意見なし(%) 2 1
◆ブッシュの「イラク問題」のやり方(手口)は如何ですか
5月 6月
是認(%) 40 44
承認できない(%) 58 55
意見なし(%) 2 2
◆ブッシュの「テロ撲滅キャンペーン」のやり方(手口)は如何ですか
5月 6月
是認(%) 58 50
承認できない(%) 39 48
意見なし(%) 4 2
◆今年の大統領選に対する関心
5月 6月
大いに(%) 33 33
多少(%) 41 45
あまりなし(%) 17 15
全くない(%) 9 7
意見なし(%) 0 0
◆仮に今日大統領選が実施されたらどちらを選びますか
5月 6月
ブッシュ(%) 45 44
ケリー(%) 44 48
ネダー(%) 6 6
棄権(%) 2 0
意見なし(%) 1 1
◆投票にあたって重視する問題は(多い方から少し挙げます)
5月 6月
経済と雇用(%) 32 26
テロ反対キャンペーン 14 19
イラク戦争 18 19
教育 8 9
以下略
◆次の9つの主要問題の処理手腕の6月時点での評価を比較しておきます。
ブッシュがケリーを上回った項目はイラク問題だけでした。
ブッシュ ケリー
1.経済 45 50
2.イラク情勢 50 45
3.教育 42 52
4.連邦の歳入欠陥 44 48
5.老人への薬の処方 38 50
6.テロへのキャンペーン 47 48
7.健康対策 37 58
8.税金 40 53
9.国際 43 51
◆イラク戦に払ったコスト(戦死者の数も含め)と戦争で得た利益をどう評価しますか
3月 5月 6月
戦っただけのことはあった(%) 52 48 29
利益はない(%) 44 50 71
意見なし(%) 3 1 1
◆ブッシュ政権はイラク処理の明確なプランを持っているのでしょうか
3月 5月 6月
はい(%) 43 40 48
いいえ(%) 53 58 50
意見なし(%) 3 2 1
◆イラク戦は長い目で見てアメリカの安全に貢献しますか
3月 5月 6月
はい(%) 57 54 51
いいえ(%) 40 43 46
意見なし(%) 3 3 2
新しい項目から:
◆イラク戦は世界の他の諸国にアメリカのイメージを悪くしたと思いますか
6月
はい(%) 77
いいえ(%) 23
意見なし(%) 1
◆戦死者の数から考えてイラクの秩序が回復するまで軍を駐留させるべきですか
、それとも引き上げるべきですか
6月
駐留させるべき(%) 57
引き上げるべき(%) 42
意見なし(%) 1
来るべき12ヶ月を考えてどう思うかと言う設問が6月にはある。
ブッシュ・ケリー両候補の素質についての結果で比較しましょう。
−−ブッシュ−− −−ケリー−−
5月 6月 5月 6月
yes no yes no yes no yes no
正直で信用できると思いますか 53 45 39 * 48 42 52 *
人々の問題点をよく理解していますか 42 57 36 * 52 43 56 *
強い指導者ですか 62 36 51 * 52 38 43 *
自分の職務に忠実ですか 75 20 * * 41 50 * *
違った意見に耳を傾けますか 49 50 * * 69 25 * *
国をさらに安全にしてくれましたか 52 47 54 * 39 50 40 *
危機に当たって信用できますか 60 39 53 * 46 42 41 *
あなたと価値観を共にしていますか 49 50 46 * 48 46 48 *
*は6月では調査されなかった。
いま考えていること 178(2004年06月)
――イラク暫定政府――
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ホルブルック米元国連大使は語る"プールに水があるかどうか分からないままに、 飛び込み台から飛び込むようなものだ。”
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いま考えていること 179(2004年07月)
――曽我ひとみさんのこと(U)――
(7月8日追記)曽我さんは今日ジャカルタに向けて出発されました。明日御家族をジャカルタで迎えられる運びです。 一部にジェンキンスさんの日本帰化をウルトラC
にして来日を考えている人もいるようですが、簡易帰化条件でも
1)日本人の配偶者 : 住所条件が緩和され、能力条件が免除されています。 − 住所条件は、次のどちらかで足ります。 ・ 引き続き3年以上、かつ、現に日本に住所を有すること ・ 婚姻後3年経過、かつ、引き続き1年以上日本に住所を有 すること − 婚姻が日本法上有効に成立していることが必要で、内縁の配 偶者には適用されません。
となっていますから、不可能です。政府が米国政府と脱走兵訴追の免除を獲得する必要がどうしてもあります。
いま考えていること 180(2004年07月)
――またおかしな事が起こりそう――