いま考えていること 220(2005年10月)
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いま考えていること 221(2005年10月)
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等々。
いま考えていること 222(2005年10月)
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私は“新しい原理を基本に生産を立ち上げると、予想もしなかった新領域が展開する”と思っているのです。初めは苦しく多額の新規投資を必要としても古い原理に囚われていては新しい成果は生まれないと思っています。この立場で考えると嘗ての「住友特殊金属」現在の「NEOMAX]にはNEOMAXという強力な永久磁石が生まれていました。1株580円で買った株式も現在3000円を超えています。これはNEOMAXの比類のない強力な磁石としての性能がベースになっていました。このところ日本製のハイブリッドカーが燃費性の良さでアメリカ、ヨーロッパでも高い評価を得ていますが、ハイブリッドカーでの発電には強力な永久磁石が必要であり、NEOMAXが欠かせません。
このような新しい性格が見られるものはクラレのエバール(エチレン・ビニールアルコール共重合体)、最近発表された無機ELがあります。液晶パネルのバックライト部分を一体化製造するクラレはバックライト部分に、この無機ELを使おうとしているのでしょうが、一般的な照明方式としても注目されます。クラレはまた現在問題になっているアスベストに代わるものとして伝統あるビニロン供給の高い能力を持っていますし、その他ジェネスタなど特殊なものを生産しています。またソニーは松下電器とともに現在次世代DVD規格をめぐって東芝陣営の推すHD−DVDを相手に、ブルーレイディスク(BR)をぶつけていますが、現行のDVD規格との互換性を持たないのが欠点といわれます。しかし、波長の短い青紫色レーザーを用いていることに新しい事柄の未知の発展を期待できると思っています。性能の優秀性からいずれは業界のスタンダードになると思っています。このような新規な着想は見られませんが、神戸製鋼は140万kw(美浜原子力発電所の3基の原発合計で166.6万kwです)発電もして関西電力に販売しており、経営の大きなサポートとなっています。本業面でも鉄・アルミ・チタン分野で特殊な合金を作る世界的にも高度な能力を持っています。神戸製鋼も時には額面価格50円を切ったことがありましたが、現在は320円程度には上昇しています。ソニーはBRAVIAブランドのテレビを出しましたが、小売り価格は会社の思惑を大幅に下回っていると報ぜられています。しかしそれでも会社としての販売価格は確保できていると読んでいます。三洋化成は潤滑剤の添加剤で有名ですが、吸水性ポリマー領域で日本のみならずアジアの各国で人口の高齢化を迎える段階になって欠かせない必需品を供給することとなると思っています。中国で最近生産が本格化しましたが、需要に追いつけない現状です。またホギメディカルからは格段の発表はありませんが、じわじわとした株価の上昇は次第にコンピューターに依存した手術器具のセット販売化(「オペラマスター」)が公知され、支持を増やしているものと私は読んでいるのです。三洋電機はいずれ元の会長井植敏氏の影響が大きくなるものと考えて、期待しています。他にまだ見通しの立っていないものもありますが、今のところこのようなことを考えています。
いま考えていること 223(2005年10月)
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いま考えていること 224(2005年10月)
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