いま考えていること 242(2006年09月)
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いま考えていること 243(2006年09月)
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いま考えていること 244(2006年10月)
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★朝鮮民主主義人民共和国の核実験は実行の可能性が高いと思っています。この問題は安倍内閣にとっては大きいとげになりますが、拉致がけしからぬ事件であったことは私も同感ではありますが、根本的な日朝関係の改善について、前内閣は5人の人を短期に帰国させると約束しておきながら、そのまま日本に留め置くという不信を相手に植え付けてしまう行為をしてしまったので、とうてい現状解決のめども立てられず、お先真っ暗ですから安倍内閣にとってもとげになって迫ってくるでしょう。核開発について一方で核保有国の核軍備縮小が約束されていながらそれは全く実行されず、新たに核を保有することを禁ずるのでは現保有国の脅しの特権だけを認めるもので、世界全体の核保有禁止の運動展開と実行の中でなければイランや朝鮮を非難する気になりません。朝鮮がアメリカに対してものをいえるように核の面で対等の立場に立つために、長距離ミサイルと核爆弾を製造する気になるのは理解できないでもありません。広島長崎を経験した我々としては二度とあのようなむごたらしい殺戮を起こさないようにすべての国に対し核爆弾廃絶を政策的にも正面から全世界に迫っていかなければなりません。
(1970・3・5核兵器の不拡散に関する条約(NPT) 第六条 [核軍縮交渉] 各締約国は、核軍備競争の早期の停止及び核 軍備の縮小に関する効果的な措置につき、並びに厳重かつ効果的な国際管理の下における全面的かつ完全な軍備縮小に関する条約 について、誠実に交渉を行うことを約束する)。
★竹中さんは前内閣で自民党からも叩かれていて、そのために便宜的に自民党参議院議員に立候補され幸い多くの人の票を得て議員となられましたが、小泉首相の引退とともに議員も辞職されました。学者として自分の持っているもので金融改革、郵政改革と当時としてはどうしても必要であった処方箋を造り実行された並々ならぬ勇気に敬意を表し、政治に対する野心を持たれることなく議員を辞し、再び学者としてのUターンを淡々と実行されることに清々しいものを感じ拍手を送ります。
いま考えていること 245(2006年10月)
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いま考えていること 246(2006年10月)
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「わたしは北朝鮮との約束を守って5人の拉致被害者の方は北朝鮮にいったんは戻すべきであったと今でも思っています。その上で拉致問題全体の交渉を開かせるべきだったのです。交渉の道を閉ざした責任は日本政府にあります。初めから相手をだます作戦であったのなら、5人を返す約束はしてはならないのです。相手との約束を破っては外交は成り立ちません。二度目の小泉訪朝の本質はこの過ちの許しを乞うことだったと見ています。小泉さんは今後の対朝外交は国交回復に主眼を置きたかったのでしょうが、拉致問題がその桎梏(しっこく:足かせ手桎かせ)となって進展を許しません。平壌宣言を読むと「日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題については、朝鮮民主主義人民共和国側は、日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切な措置をとることを確認した。」とあり、読みようによっては過去の問題は拉致問題も含めて一応終わりにするとも読めますから、宣言すること自体が早すぎたのだと思います。もし小泉さんが本心北朝鮮との今後は平壌宣言に記された路線で進めようとしたのであれば、拉致問題を過去のものとして拉致家族の意向を無視するだけの政治の冷たさが必要でした。核武装をめぐる六カ国協議を進めるためにもその決心が必要でした。小泉さんの器量ではこの政治の冷たさを持つことができなかったので、かえって日朝間に不信が大きくなり、現在は明らかにデッドロックに乗り上げています。安倍さんは拉致問題対策本部を設置し、自ら本部長になりましたが、拉致問題の解決はそう簡単に進むとは思えません。小泉さんの失敗があっただけにかえってこの問題は解決が難しくなっていると見ています。」 |
いま考えていること 247(2006年10月)
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いま考えていること 248(2006年11月)
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いま考えていること 249(2006年11月)
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いま考えていること 250(2006年11月)
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