いま考えていること 96(2002年03月;07月;2003年03月;6月;9月;10月;11月;2004年01月;02月;06月;11月;2005年04月;05月;2006年9月;2008年9月)
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まず地域別に家庭のパソコンでインターネットに接続している人の数と昨年第4四半期に第3四半期と比べてどれだけ増えたかという統計です。
接続者数 対第3四半期比伸び アメリカ/カナダ 1億9,170万人 610万人 ヨーロッパ/中東/アフリカ 1億3,470万人 630万人 アジア太平洋 1億1,010万人 580万人 ラテンアメリカ 2,070万人 70万人 その他 4,100万人 510万人 合計 4億9,820万人 2,400万人この増加速度は前期に比べると約2倍になっています。ヨーロッパ、アジア太平洋地域とも高学歴の人の接続が主だということです。
% アルジェンチン 20 オーストラリア 51 オーストリア 38 ベルギー/ルクセンブルグ 32 ブラジル 21 デンマーク 51 フィンランド 42 フランス 20 ドイツ 35 ホンコン 56 アイルランド 34 インド 7 イスラエル 35 イタリヤ 34 メキシコ 14 オランダ 52 ニュージーランド 52 ノルウエー 47 シンガポール 60 南アフリカ 17 韓国 58 スペイン 18 スエーデン 57 スイス 43 台湾 50 英国 3850%以上の國と20%以下の國とは数字の色を変えておきました。昨今IT不況がいわれていますが、まだまだ今後インターネットは普及する余地は大きいと見られます。
パソコン使用台数(億台) 1995年 2000年 2001年 2007年 全世界 2.29 5.3 6.03 11.5 家庭使用パソコン% 35.2 43.5 45.1 52.3 アメリカ 0.935 1.62 1.75 2.51 家庭使用パソコン% 36.9 49 50.4 54.6 ヨーロッパ 0.624 1.39 1.58 2.85 家庭使用パソコン% 39.2 48.5 49.9 52.9 アジア太平洋地域 0.436 1.39 1.66 3.67 家庭使用パソコン% 29.3 35.8 38.3 53.9
内訳は、ADSLが361万199、光ファイバーが8万4,903、CATVが171万、ダイヤルアップが2,160万5,000人などで、ADSL、光ファイバー、CATVのブロードバンド環境のユーザー数は合計で約540万に上り、先月比べると40万人余り増えています。これに対して、ダイヤルアップのユーザー数は4月末以来、ほとんど横ばいの状態です。
同じく総務省の2003年4月末時点速報値ではADSLが702万3,039件(前月比 43万3,172件増))、光ファイバーが30万5,387件(前月比 4万2,243件増)。
2003年5月末時点では、ADSLが790万7000件、光ファイバーが39万8000件、CATV218万3000件。国際電気通信連合の調査結果ではブロードバンドサービスの「料金の安さ」と「速度」では日本が世界のトップ、人口比普及率は13位といいます。
総務省の2003年8月末時点速報値ではブロードバンド回線の利用者は1179万3084(先月1135万5672回線)で先月よりも43万7412回線(先月の増加は41万6261回線)の増です。xDSLが888万1039件(前月比 33万9699件増))、光ファイバーが60万8045件(前月比 7万6713件増),CATVが230万4000回線(前月比 2万1000件増)。CATVの伸び率はほぼ一定ですが、伸び率で見ますと、CATVの増加率が鈍っているのに比べxDSLと光ファイバーの躍進ぶりが目立ちます。
総務省の2003年12月末時点速報値ではブロードバンド回線の利用者は1364万1311で先月よりも48万6603回線の増です。xDSLが1027万2052で先月よりも36万0746回線の増で遂に1000万を超えました。光ファイバーが89万4259で先月よりも7万8857回線の増で、増加率は先月よりも上がりました。CATVが247万5000で先月よりも4万7000回線の増で、CATVの増加率は次第に下がってきています。
2004年7月発行のインターネット白書2004によると2月現在の日本のインターネット人口は6,284万4,000人、世帯普及率は初めて半数を超え、52.1%になりました。自宅接続者のブロードバンド利用率は48.1%。このうち65.3%はADSLを使い、次に多いのはCATVの14.5%光ファイバーは12.2%になっています。ADSL接続業者のトップはヤフーBBでした。なおインターネット接続で迷惑行為を被った人は37.0%ですが、その内「コンピュータウイルス」被害を挙げた人が48.2%、個人情報の漏れを経験した人が24.9%あるようで、注意が必要ですね。
MM総研は、2005年3月末時点のブロードバンド回線事業者における加入者数の調査結果を公表しました。同調査によると、ADSL/FTTH/CATVインターネットをあわせたブロードバンドサービスの加入者総数は1,930万件。
同調査によれば、ADSLの加入者数は2005年3月末で1,273万9,500件。2004年度下半期の増加数は96万件で、2003年度上期より4期連続で増加ペースが鈍化傾向にあります。事業者別のシェアではYahoo! BBが34.9%で1位となり、以下NTT東日本が20.7%、NTT西日本が17.3%、イー・アクセスが13.5%、アッカ・ネットワークスが9.4%となりました。
FTTHの加入者数は、2005年3月末で266万2,000件。2004年3月末の加入者数が114万5,300件でしたから、1年間で加入者数が約2.3倍まで増加しました。MM総研では、FTTHのシェア増加については各事業者が新築/中古を問わず集合住宅向けに積極的なプロモーションを行なった結果としており、また、FTTH加入者数は2005年度末で535万件、2006年度末で905万件、2007年度末で1,390万件に拡大すると予測しています。 FTTHの事業者別シェアでは、NTT東日本が33.3%で1位を維持。以下は、NTT西日本が29.3%、ユーズコミュニケーションが10.6%、ケイ・オプティコムが8.3%となりました。NTT東西のBフレッツの合計シェアは62.6%ですが、2004年9月末と比較すると9.3ポイント減となり、FTTH事業者の競争が本格化している様子が伺えます。 CATVの加入者数は、2005年3月末で294万件。前期比14万件増となりましたが、純増ペースは頭打ち傾向です。なお、事業者別ではジュピターテレコムが約27%のシェアを確保しています。また、1Mbps未満の回線接続サービスを利用するのナローバンドユーザーは、2005年3月末で1,796万件でした。 MM総研では、2005年度はFTTH加入者数の増加ペースが加速し、ADSLとCATVについては増加ペースが一層落ち込むと推測しています。また、ADSL/FTTH/CATVの3サービスの合計加入者数は、2005年度末には2,360万件、2006年度末には2,800万件、2007末には3,275万件に増加するとの予測です。
野村総合研究所(NRI)は、2010年までのブロードバンド市場7分野、放送市場6分 野、セキュリティ市場4分野の市場規模予測結果を公表しました。 ブロードバンド市場は、個人で利用するインターネット接続回線がADSLからFTTHへ と緩やかに移行していくと予測。また、総務省の情報通信審議会で光ファイバとIPを 利用した地上デジタル放送再送信が認められる方針が出されたことから、今後は映像 配信サービスの普及がFTTHの普及を牽引していくとしています。 これにより、個人向けFTTHサービスは2010年に加入世帯数が1,488万世帯に、市場 規模は2005年度の2,113億円から6,483億円へと拡大すると予測しています。また、 個人向けIP電話サービスでは同番移行が可能なサービスが提供されており、ブロード バンド市場の普及に伴って、2010年には1,600万加入に達すると見込んでいます。 一方、ADSLは2005年度の5,566億円から、2010年度には4,234億円へと市場規模の 縮小を予測。それ以外の分野ではCATVインターネットが1,837億円から1,745億円に、 公衆無線LANが92億円から376億円に、ISPが7,113億円から7,353億円に、IP-VPNおよび 広域イーサネットが5,364億円から7,640億円になるとの予測です。 放送市場では、地上デジタル放送の普及世帯数が2010年に3,512万世帯に、市場規模 が1兆8,507億円になると予測。また、ネット放送分野では現在の90億円から940億円へ と10倍以上の伸びを見込んでいるほか、VOD分野に関しても90億円から620億円へ 市場規模が拡大するとしています。
いま考えていること 97(2002年03月)
――ちょっと良い話――
いま考えていること 98(2002年03月;5月)
――「チェリビダッケの庭」――
いま考えていること 99(2002年03月;4月;5月追記)
――改革、進展と思う――
いま考えていること 100(2002年04月)
――第100回になりました――
いま考えていること 101(2002年05月)
――「備えあれば憂いなし?」――