053 山の銅〔黄銅鉱〕について
ギリシア語錬金術文献集成
錬金術断片集
054
不燃性の硫黄について
|
不燃性の硫黄について
(Peri; tou: qeivou ajkauvstou)
(e cod. Paris. B.N. gr. 2327, fol. 279r)
054 2 390 11t
不燃性の硫黄について
火を通されぬ〔未精錬の〕硫黄をとって、腐敗していない尿で練れ。次いで、義しい〔?〕塩水をとって、溢れ出るまで煮沸せよ、そうすれば不燃性物となる。不燃性となるまで、もはや燃えないと見えるまで、検査し、煽り、注目して、同じ不燃性の水をとって、塩の花の中に投入し、練り、不燃性の硫黄としてつくれ。これが神秘の硫黄である。他の人たちは、鉛と硫黄を〔?〕塩の花といっしょに練り、神秘の硫黄をつくる。
2009.05.23.
|