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ギリシア語錬金術文献集成

錬金術断片集

060
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(+H oijkonomiva)

(e cod. Venet. Marc. 299, fol. 98v)



060 2 278 1t
他の仕方で。処理

 さて、ある人たちはそのように作業して好評を博した。しかし他の人たちは、全体を煮沸したり焙焼したりして、<卵を>殻もろとも砕き、刻んで、薄い膜を引き剥がし、白身と黄身を乳鉢(queiva)に入れて、練った、黄味の上に、卵黄(levkiqoV)の他の部分をも同時に付け加えて。しかし白身には逆である、それはゾーシモスが言っているからである。「白身には、アスベストス2部分を取れ、しかしながら卵黄の黄身には、今度は2倍の黄料も〔取れ〕。というのは、卵黄(krovkoV) — これは最後から2番目の音節に鋭アクセントがあるのだが — を鋭アクセントで発音し、低アクセントで発音しなければ、言われていることをはっきりと見出しえようから」。
 次いで、乳房型の道具で水の合成物を同じ重量につくり、小さい乳鉢(ijgdivon)の中で美しく練る。そしてオリーブ油、ないし、ブドウ酒、ないし、エジプト麦酒の濃さにして、二分割し、火からおろす、「下におろせ、そうすればできるだろう」ということばを思い出すからである。さて、定められた時間のあと、第一溶錬からできる水の蒸留液をつくるが、これはスキュティア産のコマリであり、イオスのできた銅のことである。
 また、ペタシオスが彼らのために証言して、こう書いている。「ある人たちは道具の中でイオス化した」が、それは「道具によって銅を引き上げた」ということではない。そして彼らは両方を混ぜたが、わたしが言っているのは、腐敗した薄片を腐敗しない薄片に〔混ぜる〕ということであり、彼らは2ないし3ずつ、牛糞に引き渡した。そうして、こういうふうにしてであれ、ああいうふうにしてであれ、別様にしてであれ、彼が謂うには、彼らは渇望しているものを得たのである。この試みは教えられる。にあって、お元気で。

2009.11.13.




forward.GIF061 往古の人たちのいうアスベストスとは何か?
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