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back.gif063 アスベストスの処理

ギリシア語錬金術文献集成

錬金術断片集

064
アスベストスの製法






アスベストスの製法
(PoivhsiV ajsbevstou)

(e cod. Venet. Marc. 299, fol. 99v)



064 2 281 8t
アスベストスの別の製法

 しかし他の人たちは、腐敗(sh:yiV)のために白いアスベストスのみを用いた。しかるに白いコマリスには、装置からできる白い水を投入し、黄色いものらには、黄色い水を彼は投入した。そして加熱して3日間が経過すると、紫染料におよそ1/32を投入して、新鮮な同一種に結びつけた。というのは、ヘルメースが言っていたからである、往古の人たちは、紫と、紫色の石とが緑青(ijovcalkoV)のことだと知っていた、と。というのは、見よ、ヘルメースはパウセーリスに宛てて書いて、こう言っていた、「紫色の石を見たら、あのものであると知れ。おお、パウセーリスよ、おまえは、小さな鍵に刻されたそれを持っている」。ヘルメースが諸々の石とか紫の染色について著すことは決してなかったとはいえ、2つの化合物におけるコマリスについては、イオスの扱いにくい口開け(ajnoiktikh:)だと、小さな鍵は書き残している。もちろんアスベストスについては多くの考察をしている。

2009.11.14.




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